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ワンダー君は太陽は実話なのか?主人公の病気や原作の真相など

ワンダー君は太陽は実話

映画界の中でもかなりの高評価を獲得した「ワンダー君は太陽」ですが、ストーリーがあまりにもリアルなため、実話を基に製作されたのではないかという声が多く上がっています。

今回は、「ワンダー君は太陽」が実話なのかどうか、詳細も含めて紹介していきたいと思います。

※ネタバレに近い内容が含まれているためご注意ください。

 

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ワンダー君は太陽は実話なのか?

「ワンダー君は太陽」はいじめを題材としており、国など関係なく起こりえるリアリティさが描かれています。その為、実話なのではないかという質問も多く寄せられていますが、ストーリーはフィクションであることが判明しました。

しかし、似たような実体験がベースにあることから、ストーリーはフィクションであるが、完全にそうだとは言い難いです。

 

原作は小説

2012年にR・Jパラシオさんが執筆した小説「ワンダー」が原作となり、映画化されたものが「ワンダー君は太陽」です。R・Jパラシオさんがこの小説を執筆するきっかけとして、息子とアイスクリーム屋さんに行った時の出来事について話しています。

 

R・Jパラシオさんが息子さんとアイスクリーム屋に行った際、オギーと似たような、骨格が変形している少女と出会いました。その時まだ幼かったR・Jパラシオさんの息子さんは少女を見て泣いてしまったそうです。その少女が傷つかないようにR・Jパラシオさんはすぐその場から離れたそうですが、後から「障がいを持つ側の人間は、このシチュエーションにどのように対応しているのだろうか。どんな気持ちでいるのだろうか。」と考えるようになり、その時咄嗟に最善の行動できなかった償い・探求の気持ちでその日の晩にすぐ小説を書き始めたそうです。

 

オギーの病気

オギーの病気は「トリーチャー・コリンズ症候群」と呼ばれており実在しています。遺伝子疾患で起こるだけでなく、突然変異などで発症するケースもあるため、両親に発症がない場合でも子供が発症する可能性があります。このトリーチャー・コリンズ症候群の症状として挙げられるのが難聴・呼吸器障害・外耳奇形・特異顔貌など、見た目に顕著に現れることが多いようです。

 

このように実体験や実在する病気に、ストーリー性を加えたものが「ワンダー君は太陽」です。その為、似たような経験をしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。

実際に、筆者は兄が障がいを持っており、両親がオギーの両親と同じように多くの時間と愛情をかけて共に今を生き抜く姿をずっと近くで見てきました。そのため筆者も思春期の頃は、兄を大切には思っていたけれど、オリヴィアのような寂しい気持ちを同じように抱えていたものだと、この映画を見て昔の自分を懐かしみました。

 

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ワンダー君は太陽について

「ワンダー君は太陽」は、2017年に公開されたアメリカ映画です。とある家族と「見た目によるいじめ」にスポットをあてた感動的なヒューマン映画となっています。

 

あらすじ

プルマン家の一員であるオーガスト・プルマンは皆からオギーという愛称で親しまれています。ゲーム大好き・宇宙大好き・化学大好きで周りの少年と全く変わらないオギーですが、実は遺伝子疾患により「人と少し違う風貌」を持っており、顔が少し変形して生まれてきました。

 

そんなオギーは今までずっと学校には通わず、自宅で母親に勉強を教えてもらっていました。オギーが10歳になる頃、母親に勧められたことをきっかけに、小学校5年生にして遂にオギーは初めて学校へ通うようになります。

 

そんなオギーに待ち受けていたのは、同級生による嫌がらせや陰口、すれ違う度に毎回二度見される視線などとても辛いものでした。「僕の顔が醜いからなの?」と涙ながらに訴えるオギーに両親や姉のオリヴィアは優しく寄り添い、時に背中を押します。そんな家族の支えもあり、オギーは学校へ通い続けて、友達ができるようになりました。

 

オギーにとって嫌で仕方なかった学校生活が少しずつ変化していきます。そして、そんな嬉しい変化から更に驚くことが修了式の日、オギーのもとへ訪れます。

 

「人と見た目が違う」たったこれだけの理由によりいじめは発生してしまいますが、オギーの内部(性格)を知ることでオギーの魅力を理解し、「見た目など関係なく、心がこの人と友達になりたいと言っている!」と純粋に思う気持ちこそが人の心を大きく動かすのだと強く感じました。

 

また、この作品はオギーにだけ焦点が当てられているだけではなく、オギーの病気で両親がつきっきりになり、複雑で寂しい思いをしていた姉のオリヴィアの学校生活や友情関係、また、後に親友になるオギーの同級生・ジャックの心境など「家族や友達の視点」からの描写もしっかり描かれており、単なるいじめ克服映画ではなく、その背景にある家族愛や友情もテーマにしています。

 

主要キャスト

・オーガスト・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)

プルマン家の長男。遺伝子疾患により顔が変形して生まれ、27回にも及ぶ手術を経験しました。いじめや悪口で傷つきながらも頑張って学校に通います。化学が得意で、いつも挙手して答えるなど頭脳明晰な部分もあります。

 

・イザベル・プルマン(ジュリア・ロバーツ)

オギーの母親であり、オギーの一番の良き理解者。絵を描くことが得意。タイミングの良い小学校5年生の新学期を機に、オギーを学校へ通わせることを決意します。見た目のせいで傷ついたオギーに、「人の顔には印がある」ことを話し、オギーに沢山の愛情を注ぎます。

 

・ネート・プルマン(オーウェン・ウィルソン)

オギーの父親。時に面白いことを言って場を盛り上げてくれる面白い、寛大な父親です。オギーとの会話でも「親子の会話」「男同士の会話」と対等に話をしてくれて、イザベル同様にオギーに沢山の愛情を注ぎます。

 

・オリヴィア・プルマン(イザベラ・ヴィドヴィッチ)

オギーの姉で通称ヴィア。弟のことをとても大切に思う心優しいお姉さんですが、オギーにつきっきりだった両親を見ていたこともあり、あまり両親に頼ることなく「手のかからない子」として育ってきました。時に寂しさを募らせていましたが、新学期になり演劇部に入ったことがきっかけで恋人ができるなど、学校生活に変化が訪れます。

 

・ミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)

オリヴィアの親友。サマーキャンプでの自身の出来事をきっかけにオリヴィアのことを避け始めます。プルマン家とは真反対のような家庭環境の中で生活しています。

 

・ジャック・ウィル(ノア・ジュプ)

オギーの親友。最初は校長に頼まれて校内説明をするだけでしたが、化学の小テストがきっかけでオギーと仲良くなります。しかし、ジュリアン達の前でオギーの悪口を言っているところをオギーに見られてしまい、一度は疎遠になってしまいました。

 

・ジュリアン(ブライス・ガイザー)

オギーのクラスメイト。校内説明のときからオギーに失礼な言動を放っていましたが、先生の前では良い子を演じています。オギーに度々嫌がらせを仕掛けてきます。

 

・ジャスティン

オリヴィアの彼氏。新学期にオリヴィアを演劇部へ招待したことがきっかけで仲が深まります。オリヴィアの家を訪ねたことで、オギーとも仲良くなります。

 

・トゥシュマン先生(マンディ・パティンキン)

オギーの学校の校長先生。「いじめ」を重要視しており、いじめ問題と真向に向き合う、正しい心をもった先生です。修了式の日、オギーに素敵な贈り物をプレゼントします。

 

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まとめ

「ワンダー君は太陽」は完全なる実話ではありませんでしたが、実際に主人公の病名は存在しており、登場人物の誰かと同じような思いをしてきた人も居ると思います。

 

”普通の人と違うから”という理由で人と関わりあえなかったり、悩んでいる人はこの世の中に沢山居ます。しかし、皆が口を揃えて言うその”普通”とは一体何なのでしょうか?何をもって普通と言っているのでしょうか?「ワンダー君は太陽」は、そんな”普通”の概念を大きく変えてくれる作品だと感じました。

 

皆さんもこの映画を通して、是非自分の個性にスポットをあててみてください。

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