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「君に読む物語」が嫌いと言われる理由とは!?批判的な視点で考察

2005年に日本で公開されたアメリカの恋愛映画「君に読む物語」は、ベストセラー作家の1996年に発売された小説を基に映画化されました。

全米では劇場公開後、高い観客動員数を獲得したものの、翌年日本で公開されたものの評判はイマイチ、感情的なストーリーのロマンス映画として嫌いな視聴者が多く続出した模様です。

多数の映画関連の賞を獲得した不朽の名作映画でもあり、涙が出るほどの感動的なストーリーなのですが、反面、キャストが嫌いなのか、映画自体の評判を探ってみました。

 

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君に読む物語が嫌いと評価される所以

恐らく、この映画を視聴した年齢層の日本人は、こういった恋愛模様にやや違和感を感じるはずです。

物語の時代背景や、二人のお絵柄問題、親が反対する若気の至り的な展開にモヤモヤするかもしれません。

ストーリーの構成は良いものの、響いてこない視聴者(特に男性)はこの映画をよく思わず、嫌いな映画に分類されてしまうのもわからなくはありません。

 

初恋の相手を運命だと思いながら、数年間離れ離れになり、最後には結ばれるのですが、ノアとアリーとの家族模様などは解説がありません。

あくまで、二人の生涯をかけた純愛であり、愛で結ばれた二人の感情が描かれているのが特徴です。

 

現代的な解釈を交えると、二人の恋愛に反対する娘の裕福な両親が、非の打ち所がないない婚約者ロンを選ばないことにも若干理解できない見方もあります。

仮にロンが傲慢で、浮気症で、DVをするような男性でない限り、疑問を感じるかもしれません。

 

古臭いストーリーに、ノア役のアメリカ人俳優が役柄のために、元々ブルーアイをカラコンで茶色にしているのはファンからは、納得がいかないというコメントもあるようです。

 

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君に読む物語のあらすじ

ある養護施設で老男デュークは、ノートに書かれた物語を認知症を患わった老婦人に読み聞かせていきます。

 

その物語は、1940年のアメリカ南部シーブルックが舞台。

ある夏、裕福な家族と別荘にやってきた17歳のアリーは、木材店で働く青年ノアと恋に落ちます。

名家出身の恋人がいたアリーでしたが、ノアの猛烈なアプローチで映画を見に行ったことをきっかけにアリーもノアに強い感情を抱いていきます。

アリーはノアの自宅を訪れ、素朴な父親と対面。将来古い屋敷を買い取って農場を始めたいと熱く語るノアに惹かれていき、二人は恋人同士になります。

 

しかし、二人の関係を認めないアリーの両親は、夏が終わると強引にアリーを実家に連れて戻ります。

 

その後、アリーは大学への進学が決まり、ノアとの連絡は途絶え、二人はそれぞれ大人になり違う人生を歩み始めます。

 

やがて、24歳のアリーは裕福な実業家で弁護士のロンと婚約。

その頃、ノアは徴兵から帰還後、父親が買い取った屋敷を改装しながら、いつかアリーとの再会を待ち望んでいました。

 

結婚式の準備をしていたアリーは、ある新聞に載っていたノアを目にしたことで、ノアの元を訪れます。そこでアリーは、ノアがずっと毎日手紙を送っていたこと、それらを全て母親が没収していたことを知ります。

そして、二人は出会った頃の気持ちが蘇ります。

 

結婚式が迫ったアリーの母親は強引にアリーをノアから離れさせます。

帰り側、母親はアリーに工場で働いている男を指し、自分がかつて駆け落ちした男だと打ち明け、あのまま、一緒に暮らしていたらとアリーを説得します。

婚約者の元へ戻ったアリーは、母親が保管していたノアからの手紙を一気に読み、本当の自分の気持ちをロンに打ち明け、ノアの屋敷に戻っていきます。

 

君に読む物 語涙のネタバレ

終盤、養護施設では、高齢になった女性アリーが十度の認知症を患っていることが明らかになります。 デュークはアリーの幻想で、実はノアであることが明らかになり、アリーを驚かせないようにするため、養護施設の職員のふりをしていたのでした。

記憶が薄れていくアリーに、病気の初期段階に書いた日記をノアは毎日本を読んであげるという約束していました。

二人が二度と離れ離れにならないよう、二人の思い出や一緒に過ごした生活について詳しく書かれていたノートの日記を読むことにより忘れないよう読み聞かせていたのでした。

アリーはノアに物語の最後に何が起こったのか尋ね、ノアは何が起こるか知っているか聞き返すと、アリーは一瞬ノアを認識し、ほっとするのでした。

アリーはまた忘れるまでどれくらい時間があるか尋ねると、デューク(ノア)はおそらく5分だと答えます。

しかし、アリーの認知症は重症で、見知らぬ人(ノア)に触れているのを見てパニックに陥り、ヒステリーを抑えるために鎮静剤を投与されます。

デューク(ノア)もまた心臓発作を起こし、老人ホームで治療を受け、その間アリーは認知症病棟に運ばれてしまいます。 回復する見込みがないにもかかわらず、デューク(ノア)は夜にアリーの部屋に忍び込みます。 アリーは虚にノアに気づき、キスをし、手をつないで眠りに落ちました。

翌朝、看護師は、病室で、二人が手を繋いだまま、静かに眠り息を引き取っている光景を目撃するのでした。

 

君に読む物語はシンプルな純愛映画

年と共に薄れいく記憶と、お互いを深く思い合う二人の最後に涙が止まらなくなるのではないでしょうか。

現実的な結婚や人生を選択するのか、感情に囚われ夢見がちなロマンスを選ぶのかが焦点のようです。

若い時は誰に反対されようと相思相愛なら生きていけると思いがちですが、時日が過ぎ、大人になった二人は現実的な人生を歩もうとします。

それでもお互いを愛している、一緒になり、最後まで見届けたいという純愛がとても愛おしい映画です。

そして、最後アリーの記憶がなくなっていき、ノアすらも忘れられようとするのですが、書き残したノートを読み聞かせることで ”わたしたちの物語”を思い起こさせようとするシーンはジーンとしてしまいます。

年齢を重ねても愛する人を忘れない、忘れたくない、忘れさせたくないなどの強い絆を感じさせてくれる展開です。

 

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まとめ

映画「君に読む物語」は、戦争時代を背景にした純愛ドラマでもあり、若くして出会った主人公アリーとノアの生涯をかけたラブストーリーです。

本作の原作は1996年に出版されたベストセラー小説で、実写化された映画「君に読む物語」は、数々の映画関連の賞を獲得しており、名作恋愛映画だということは否めない高い定評があります。

 

小説の原作者の祖父母の実話でもあり、60年以上もの生涯を共に過ごした二人の出来事などが盛り込まれています。

歴代の恋愛映画の中でも、純愛ロマンスをテーマにした映画に興味がある方にはおすすめです。

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