2004年に公開されたアメリカの映画「デイアフタートゥモロー」は、SFパニック映画です。
気象変動が原因で起こる異常気象をテーマにしたストーリーで、リアルな映像と現実的な展開で大注目を浴びました。
全世界での興行収入が記録的に伸び、日本での上映後も多くの視聴者から、環境に関心を持つきっかけとなった作品です。
しかし、近年、地球温暖化現象の影響を感じている昨今、似たような映画も多数制作されているのは事実のようです。
そこで、本作に関連した似た映画を抜粋、調査してみました。
デイアフタートゥモローと同監督制作の似た映画
本作の監督・脚本・製作を統括しているローランド・エメリッヒ監督は映画プロデューサーで脚本家としてアメリカで活躍しています。
ドイツの映像アカデミーを卒業後、スターウォーズに感化され製作した初映画作品「スペースノア」が国際映画際で上映されたことにより、世界で活躍の場を広げるきっかけとなりました。
以降の映画制作では、映画プロデューサーで妹のウーテ・エメリッヒもローランド監督の制作に参加しています。
過去の映画は、ローランド自身がLGBTであることを公表しているため、同性愛をテーマにした作品も多く、ハリウッドでも一際注目されている映画監督です。
また、SF映画も多数制作しており、1996年に公開された「インデペンデンス・デイ」や続編「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」では多数の賞を獲得しています。
また、映画「デイアフタートゥモロー」に関連があるだろう2010年に公開された映画「2012」は、ヒット作としても有名で、同じく大災害により人類滅亡に直面する人間模様が描かれているSFパニック映画です。
デイアフタートゥモローのように地球環境問題と向き合ったテーマの似た映画 5選
デイアフタートゥモローのように地球環境問題と向き合ったテーマの似た映画5選を紹介します!
サイレントワールド(2004年公開)
アメリカのSF映画で、気象学者のビルがある彗星が小惑星に衝突したことで、地球で起こる予想を立てていた。それから3年後、地球は氷河期となり、アメリカの政府軍は巨大氷河の破壊計画を進める。ビルはニューヨークにいる娘ジュリアと無事再会できるのかというストーリー。
B級映画と評価されてしまった映画ですが、映画「デイアフタートゥモロー」にかなり近い展開です。
ジオストーム(2017年公開)
アメリカのSF災害映画で、異常気象をコントロールするために開発した人工衛星が何らかの故障により、地球に大規模な災害が多発してしまいます。科学者ジェイクは阻止するために宇宙ステーションに向かい、家族や人類を助けようと奮闘します。世界各地の映像で日本が登場する点が似ているようです。
地球が壊れる前に (2016年公開)
アメリカのナショナル ジオグラフィック作のドキュメンタリー映画で、気候変動によって世界の各地で起きている劇的な変化をテーマに、絶滅に瀕した生物や生態系などの真相を追求しながら、地球上の生物の絶滅を防ぐために個人や社会として取りうる行動を予想、環境活動家でもあるアメリカ人俳優レオナルド・ディカプリオが取材のように撮影されています。
不都合な真実 (2006年公開)
アカデミー賞を受賞した、ありそうでなかったドキュメンタリー映画で、政治的視点と、過去の気象データや温暖化の影響が具体的に映像化されています。アメリカの元副大統領アル・ゴアが出演しており、本作でノーベル平和賞を受賞しました。
グレタひとりぼっちの挑戦 (2022年公開)
10代で環境活動家として世界で注目されたグレタ・ドゥーンベリがどのような環境問題を訴えているのかを詳細に描いたドキュメンタリー映画です。路上で一人、環境保護を訴え始め、今では世界の最大の関心にまで広がったムーブメントと、今後の課題など感動的な本人主演で撮影されました。
デイアフタートゥモローのあらすじ
アメリカの気象学者ジャックは、気象観測士のジェイソンとフランクと共に南極にある氷から温室効果ガスの調査をしていました。
作業中にジェイソンの足元の氷に亀裂が入り、振動と音を聞いたジャックでしたが、氷が陥没しジェイソンは冷たい海に沈んでしますが、間一髪で助けられます。
巨大な亀裂が入った棚氷は長く分断され、沖の方に流されていきます。
ところ代わり、ニューヨークの国連会議では地球温暖化の報告会議が行われています。
ジャックはすぐにでも効果的な地球温暖化対策をしなければ、数百年後異常気象により、世界中が氷河期になると演説します。
しかし、傍証していた各国代表らはいつ起こるかもわからない事態に巨額の費用を費やすことに無関心でした。唯一、耳を傾けていた海洋研究学者ラプソンは、話を聞くためにジャックを飲みに誘います。
一方、世界の至る所では異変が起こっており、インドでは過去にない雪が、海水温を調査している研究所では、異様に海水温が下がり、計測器の故障を疑い出していました。
日本では暴風雨警報が発令され、警察は避難警告に追われ、大型のひょうが降り始め、街は大パニックに陥ります。
ジャックは自宅のあるテキサスに戻り、超優秀な17歳の息子サムがニューヨークのゲーム大会から帰ってくるため空港までを迎えに行くと医者の妻サラと約束します。
その間、世界では異常気象の予兆が至る所で発生、アプソンの研究所では過去にない水温低下が広がり、宇宙ステーションでは、巨大な台風がいくつも見え始めていました。
ジャックはラプソンから警告の電話を受けます。ロサンジェルスでは巨大なひょうが降り始め、台風がいくつも発生、街を破壊していきます。
国立科学大気庁では、予想もつかない状況を把握するため緊急会議が開かれます。大規模な気象変動に対応しようとするが、各地で大雨や氷化現象が起き始めます。
避難するジャックにラプソンから最後の言葉を受け、息子を助けに行くため、大統領と状況と対策を説明します。
今の暴風雨が過ぎると、外に出るだけで凍死するような状況になると予測説明し、できるだけ多くに住民に避難勧告を出すように促します。
ニューヨークの図書館に友人らと避難していたサムは、凍りついた街を眺めながら待機していました。
警備員が誘導しようとすると、父親が外に出るなと言っていたと思い止まらせます。吹雪が起きると外にいる人間は凍死すると叫ぶも、ほとんどの人は外に逃げてしまいます。サムは残った人たちの燃料になる図書や食料をを集め、暖を取ります。しかし、翌日思いを寄せていたローラは高熱を出し、一刻も早く抗生物質を投与しないといけない状況になります。サムは仲間と薬を探しに外へで、運よく薬を見つけるが、動物園から脱走した狼により、友人が怪我をし、サムは一人で狼を閉じ込めることに成功します。
その頃、ジャックはジェイソンとフランクと共にニューヨークに向かいますが、道中に様々な困難に遭遇します。
大雪と氷に覆われたニューヨークにたどり着いたジャックは、灯りを見つけサムと再会を果たします。
まとめ
現代では社会問題として、身近な問題である地球温暖化、異常気象は数十年前から、世界的な人口増加や技術革新の産物として大きく報道されるようになりました。
様々な視点から描かれている似た映画も多く、然程遠いい未来の話では無くなっているようです。
しかし、映画「デイアフタートゥモロー」は印象的な描写が多く、凍り付くような映像満載です。
災害によって生まれる犠牲、友情、家族、勇気など何か気付かされるきっかけになりそうです。