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死霊館シリーズで一番怖いのは?オススメの一本はこれ!

これまで6本が制作され、一大ジャンルといえるほど定着したホラー映画、死霊館シリーズ。アナベル人形の話も含めると、作品数は全9本にも上り、最新作は2023年に公開されています。

 

しかし多いからこそ、今から全部見るのは…という方のために、死霊館シリーズで一番怖いとされる作品をご紹介します。人によって怖さの角度は違いますが、恐怖を楽しめたなら、ぜひ他の作品を観てみて下さい。

 

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死霊館シリーズで一番怖い!イギリスで起こった事件を題材にした恐怖

1977年、イギリスのエンフィールドで、あるポルターガイスト事件がありました。

もっとも信憑性が高い霊現象と言われるこの事件を調査したのは、アメリカで有名な霊能者、超常現象の研究家であるウォーレン夫婦で、今回ご紹介する「死霊館 エンフィールド事件」の主人公でもあります。

 

夫のエドは悪魔について詳しく、妻のロレインは霊能力があり、降霊術もできます。

二人は、1968年に起こったアナベル人形の事件(アナベル 死霊館の人形)の際、人形に悪魔が憑いていることを見抜き、1971年に起こったペロン家の事件(死霊館)では、実際に悪魔を祓っており、世間的には白い目で見られがちですが、確かな実績があります。

 

①始まりの事件

1976年、エドとロレインの下に、ある事件が入ってきます。

アメリカのニューヨーク州、アミティビルにあるラッツ家は、二ヶ月前の出来事をキッカケに、悪霊が住み着いた家として有名になり、家に訪れた二人は、さっそく霊視を始めます。

 

まもなくロレインは、ラッツ家の前に住んでいたロニー・デフェオという男が、銃を使って家族を皆殺しにしていく姿を追体験します。途中「そうだ、殺せ、みんな殺してしまえ」という声が聞こえ、その声に従うように、ロニーはショットガンで次々と、寝ている家族を撃ち殺していきます。

 

この時点で、ロニーは殺人罪で逮捕されて裁判中でしたが、ロレインが見たものは、殺人はロニーの意志ではなく、悪魔に取り憑かれたことが原因だったかもしれないことを示していました。

 

では、ロニーを操った悪魔は何者なのか?

 

自分に何か伝えたがっているらしい少年を追って地下室に行くと、白い布が被された何かがあり、布を取ると、それは大きな鏡でした。直後、ロレインの背後にシスターの姿をした何者かが現れ、ロレインを襲い、ロレインが絶叫して交霊会は中止されます。

 

「これは地獄を見るようなもの……」

 

交霊会後のロレインの言葉は、大げさなものではありませんでした。

 

アミティビル事件を調査したウォーレン夫婦は、マスコミの餌食となりますが、一年後の1977年、遠く離れたイギリスのエンフィールドで、夫婦はアミティビル事件に匹敵する地獄を見ることになります。

 

②舞台はエンフィールドへ

舞台は、1977年、イギリスのエンフィールドに移ります。

ホジソン家は、母親と四人の子供、五人で暮らしています。もともと余裕がないところに、養育費が三ヶ月滞っていることもあり、来月の家賃が払えない状況に、母親のペギーはイラ立っていますが、そこに、次女のジャネットがタバコを吸ったという連絡があり、ペギーは呼び出されます。

 

実際には、友人のカミラがタバコを吸うときに一緒にいたところを教師に見られ、ジャネットも吸ったと見なされたことによる誤解でしたが、ペギーは弁解するジャネットを嘘つきと決めつけ、叱ります。

 

やがてホジソン一家は引っ越し、新しい生活を始めますが、それは恐怖の始まりでした。

ある日ジャネットは、姉のマーガレットと一緒に、手作りのヴィジャボードで霊を呼び出して質問をします。

 

「お父さんは帰ってきますか?」

 

ジャネットの質問に対し、ヴィジャボードは反応なく、こんなのは遊びだから気にすることないというマーガレットに、お父さん子だったジャネットは納得がいかない様子ですが、どうすることもできません。

 

そのうち、奇妙なことが起こり始めます。

夜中、扉をドンドンと叩く音が何度もして、同じ部屋で寝ているはずのジャネットは、なぜか一階のリビングで眠っていました。

 

母親は、離婚によって父親がいなくなったことで不安定になり、夢遊病になっている、そのうち治ると考えていましたが、状況は悪化してきます。

 

③何者かの声

ある夜、うなされているジャネットを起こそうと、マーガレットが声をかけると、ジャネットは突然立ち上がって、

 

「ビリーに近づくな!」

 

と声を張り上げたあと低い男の声で、

 

「ここは俺の家だ」

 

と口にします。

 

ビリーは、弟の名前です。

そのビリーにも、おかしなことが起こります。

夜中に起きると、消防車の車が勝手に動く、廊下にある秘密基地のようなテントの中に、走馬灯の影絵が出現する、さらには、誰もいないリビングの椅子が勝手に動くなど、怪奇現象が続きます。

 

ジャネットは夢遊病で動くのを押さえようと、手首をロープでベッドに縛りつけますが、夜中、ジャネットはそのまま、動ける場所まで移動し、マーガレットは、ジャネットのベッドが恐ろしいほど揺れ動くのを目撃、事態は深刻になっていきます。

 

これまで懐疑的だったペギーも、目の前でタンスが勝手に動くのを目撃し、ジャネットは夢遊病ではなく、子供たちが見たこともすべて本当で、この家には霊がいると信じざるを得ない状況になり、夜中に子供たちと連れて、向かいのノッティンガム夫婦に助けを求めると、夫婦と犬だけで暮らしている二人は、ペギーたちを快く受け入れ、部屋を提供してくれます。

 

誰かの嫌がらせだと考えたノッティンガム夫婦の夫の通報によって駆けつけた警察が、ペギー家に入り、確認します。すると、誰もいないはずの二階から音が聞こえたり、壁の中から誰かが叩く音が聞こえ、さらには、壁を確認するためにキッチンから持ってきた椅子が、ペギーたち、ノッティンガム夫婦、警官が見ている前で、勝手に動いて元の位置に戻っていきます。

自分たちが対応できることではないと判断した警察は、知り合いに神父に連絡を取ると言い、帰っていきます。

 

③悪夢

ホジソン家は、助けを求めるという名目でテレビの取材を受けます。

取材の間も、怪奇現象は姿を隠すことなく、ジャネットを操り、自らの言葉を発します。自分はビル・ウィルキンス、死んだ霊だと言い、ホジソン家は怪奇現象の家として知られるようになります。アメリカでは、イギリス版アミティビルと呼ばれるようになり、教会に調査依頼が入ります。

 

アメリカでは、家にいたロレインと娘のジュディが、一年前にアミティビルの家で見たシスターの姿を目撃、シスターはロレインをからかうように翻弄した後、エドの胸を鋭利な木で貫いて殺してしまいますが、幸いにもそれは夢でした。しかし、それがただの夢ではないことを、ロレインは確信します。

 

教会経由で、ホジソン家の調査を依頼されたウォーレン夫婦でしたが、ロレインは引き受けることを固辞します。

シスターの姿をした悪魔は存在し、このまま調査を進めれば悪夢は現実になる……ロレインの言葉に、エドは、それは警告ではなく、僕らなら解決できる、立ち向かうべきだということじゃないかとロレインを説得、二人はエンフィールドに向かいます。

 

④真相は思わぬ方向へ、ホジソン家を襲った悪夢の正体は?

エドは、ジャネットに取り憑いているらしいビルと話をします。声は確かに男の声で、ジャネットには出せないようなものでしたが、ロレインは、霊的なものは感じないと言います。

エドは、重度の精神障害か多重人格ではないかと考えますが、ロレインは、それも違う、私の直感はホジソン家を信じろと言っているといい、調査を続けます。

 

しかし、思わぬことが発覚し、ウォーレン夫婦は帰国することになりますが、引っかかるものがあった二人は、帰る途中に違和感の正体を見つけ出し、なぜロレインが霊的なものを感じなかったのか、本当の元凶はなんなのかを突き止めるために、再びホジソン家に向かいます。

 

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死霊館 エンフィールド事件の怖さ

「死霊館 エンフィールド事件」は、異常な殺し方に執着する殺人鬼が登場するわけでもなく、急に脅かしてくるような演出(ジャンプスケア)もあまりなく、怖さの質としては、地味なほうかもしれません。

また、悪魔や悪霊といった題材は、アメリカのホラー映画ではよくあるもので、そういった意味でも目新しいものではありません。

 

しかし、実際にあった事件を題材にしているからか、ストーリーがしっかりしており、観ていて引き込まれますし、家に住む当事者以外の前にも姿を表す霊や悪魔、その狡猾さは、見ごたえがあり、なんともいえない恐怖を感じます。

 

悪魔に取り憑かれるということは、映画などでよく見るような、明らかに様子がおかしいものよりも、もっと地味で、気づきにくい、他人に証明できないようなもので、じわじわと侵食され、やがて身も心も完全に支配されてしまうものなのかもしれない……という、内側から湧いてくるような怖さが、この映画にはあります。

 

ホラー映画はいろいろあるので、好みが分かれるのは当然ですが、死霊館シリーズを観たことがないなら、まずは「死霊館 エンフィールド事件」から観てみることをオススメします。

シリーズの他の作品を観ていなくても、問題なく楽しめる作品です。

あらすじの続きはぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

 

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期待を裏切らないホラー映画

死霊館シリーズで一番怖いのは何か? ということで、今回は「死霊館 エンフィールド事件」をご紹介させていただきました。

2023年11月の時点で、9作品ある死霊館シリーズは、人気シリーズだけあって、安定の面白さを提供してくれます。恐ろしいながらも、胸糞が悪くなるような内容でも終わり方でもなく、安心して観られるシリーズだと思います。ぜひ、あなたのお気に入りの死霊館シリーズを見つけてみて下さい。

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