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スノーピアサーが「ひどい」と言われる理由!逆に高評価も多い?

映画「スノーピアサー」は2014年に公開されたSFアクション映画です。舞台は人類が絶滅した地球上で走り続ける列車、「スノーピアサー」の車内。人間の階級間の争いを描いた作品になっています。「列車の狭い空間内で形成された人間社会」が主軸にある、唯一無二の作品設定で高評価がみられます。一方で“ひどい”という感想を述べる方もいるようです。一体この作品の“ひどい”と感じる点はどこなのでしょう?その詳細を調査します。

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映画「スノーピアサー」について

 スノーピアサーの“ひどい”と感じる点を調査する前に、この映画のあらすじと概要をしっかり把握しておきましょう。

あらすじ

映画「スノーピアサー」

2014年公開

監督:ポン・ジュノ

出演:クリス・エヴァンス、ジョン・ハート、ソン・ガンホ、ティルダ・ウィンストン、

   ユ・アソン、オクタヴィア・スペーサー、エド・ハリス、ジェイミー・ベル ほか

2014年、地球温暖化を食い止めるべく世界中にばらまかれた化学薬品により、地球は氷河期を迎え、人類は滅びてしまいます。唯一生存した人類は、永久機関により地球を一周する列車“スノーピアサー”の乗客たちでした。

スノーピアサーの客車は、前方車両へ行くほど階級が上がる格差社会。最後尾車両に住む人々は貧困層とされ、悲惨で理不尽な扱いを受けていました。この事態を打開すべく、貧困階級のカーティス(クリス・エヴァンス)は、仲間とともに反乱を企てます。やがてスノーピアサーの限られた空間で、先頭車両の上流階級民と最後尾車両の貧困民の戦いが始まります。

「唯一人間が生存できる場所は列車内」 斬新な設定で類をみない作品

 この作品がSF映画として新鮮なのはそのストーリー設定でしょう。人類滅亡後の世界の生き残りを描く作品は多々ありますが、映画「スノーピアサー」では、その“世界”が“列車の中”という限られた空間なのです。人類が生きられる場所として、教育から食料供給まで、すべてがスノーピアサー車内で完結する設定は斬新で、予告編だけでも興味をそそります。

豪華俳優陣

 「スノーピアサー」の特筆すべきもう一つの点は、監督と出演キャストの豪華さです。監督は2019年の映画「パラサイト~半地下の家族~」でアカデミー賞を受賞したポン・ジュノです。主人公カーティスを演じるクリス・エヴァンスは、マーベル作品「アベンジャーズ」でキャプテン・アメリカを演じた人物として記憶に新しいですね。ほかにも「ハリーポッターシリーズ」のジョン・ハートや「殺人の追憶」のソン・ガンホ、「フィクサー」のティルダ・ウィンストンなど、名作映画と呼んでいい作品に名を刻む俳優が、メインキャストとして採用されています。

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「スノーピアサー」は“ひどい”? 感想の真相に迫る

 この映画のあらすじと魅力を理解したうえで、ネット上のレビューで書き込まれている“ひどい”という感想を詳しく調べてみました。“ひどい”と指摘されている点はどんなところなのでしょう?

設定に対する謎が多すぎる

映画「スノーピアサー」の舞台は、永久機関で地球上に張り巡らされた線路を永遠に周回する列車、スノーピアサーの車内です。地球は極寒の氷河期なので、この列車に留まるほかは生き残る術がありません。非常に面白い設定なのですが、「設定自体に謎が多すぎる」という感想が“ひどい”というレビューに繋がっています。例えば、

列車スノーピアサーはどのような目的で誰が作ったものなのか?

どのように永久機関を実現したのか?

この列車内のインフラや食糧調達のシステムはどうなっているのか?

など、「SF映画ならばもう少し科学的に設定を詰めてほしかった」という声があります。

たしかにSF映画ではストーリーの主題につながる、“科学的根拠“のプロットがしっかりしていると、作品の世界観にぐっと引き込まれますね。

たとえば1990年公開の「ジュラシックパーク」が良い例です。この作品では”なぜ現代に恐竜をよみがえらせることができたのか?“の説明として「琥珀のなかに閉じ込められている、恐竜の血を吸った古代の蚊から、恐竜のDNAを採取し、カエルの遺伝子と組み合わせた」と劇中でハッキリと述べています。現実問題、そのような技術は存在しないのですが、映画のプロットとしては非常に面白く、観ているものを納得させてくれます。

このように映画「スノーピアサー」にも、”永久機関で走り続ける列車のなかで形成された世界“という面白い設定があるのですから、これに対するプロットがしっかりしていたら、もっと楽しめる作品になっていただろうと考えられます。

“ひどい”だけではなく高評価も多い

 映画「スノーピアサー」は、“ひどい”という内容の感想も目立ちますが、それ以上に、前述した豪華俳優陣の演技力に対する高評価が印象に残りました。とくに上流階級民の権力者メイソンを演じるティルダ・スウィントンの演技が注目されています。メイソンのビジュアルはかなりのインパクトがあります。厚底メガネに入れ歯、派手な服装のメイソンを見ていると、ティルダ・スウィントンの美人な素顔を忘れてしまいそうになります。このビジュアル相応のキャラクターを演じるのは並の女優ではできないでしょう。貧困民を人間と思っていない非情さと、滑稽で憎めない一面もあるメイソン。そんなメイソンの難しい役柄をこなすティルダ・スウィントンの演技を観るだけでも、この映画には価値があると言えるでしょう。ほかにも、戦闘シーンや列車内に作り上げられた人間コミュニティの世界観が「SF映画らしく面白い」という声もありました。このように決して“ひどい”という感想だけが先行している映画ではありません。

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まとめ

今回は2014年公開のSFアクション映画「スノーピアサー」に関しての感想“ひどい”について、その内容を詳しく調べてみました。たしかに“ひどい”という感想は目立ちますが、それと同じくらい高評価も多い作品に思えます。斬新な世界観と豪華俳優陣が見せる演技によって、SFアクションらしい映画として、観る価値は十分にあるのではないでしょうか?ぜひ皆さんも今度の休日、「スノーピアサー」を鑑賞してみてください。

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