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パラノーマルアクティビティは実話なのか!?噂の真偽を調査!

「パラノーマル・アクティビティ」は2007年に全米で公開されたドキュメンタリー風ホラー映画です。斬新かつ恐怖心をあおる演出と不気味な予告編でたちまち話題となり、日本でもヒットしました。そんな「パラノーマル・アクティビティ」には“実話”という怖い噂が・・・。たしかに作品を観ていると、そのリアリティあるストーリーと雰囲気から、映画であることを忘れてしまいそうです。はたしてこの映画は“実話”なのでしょうか?その真相を探ります。

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パラノーマル・アクティビティ」概要

 「パラノーマル・アクティビティ」ははたして実話なのでしょうか?もし実話だとしたら、ホラー映画のバックグランドストーリーとしてはかなり面白いですね。しかし、これが実話だとしたら、劇中で起こる恐怖の怪奇現象の数々は、私たちの身の回りでも起こる可能性が・・・。なんとも複雑な気分です。この真相を探る前に、「パラノーマル・アクティビティ」のあらすじと豆知識をおさらいしておきましょう。

あらすじ

 同棲中のカップルであるミカとケイティは、夜な夜な家で起こる怪奇現象に悩まされていました。その真相を突き止めるため、ビデオカメラを購入したミカ。そのビデオカメラで部屋の様子を一日中、撮影し続けました。撮影した様子を確認すると、深夜にミカとケイティしかいないはずの部屋で、恐ろしい怪奇現象の数々が起こっているのを目の当たりにしてしまいます・・・。

製作費わずか100万円ちょっとの自主製作映画

 「パラノーマル・アクティビティ」の監督・脚本は、ゲームディレクターであるオーレン・ぺリ。なんと彼の自主制作映画なのです。ハリウッド映画の製作費が一本で何億円~何十億円規模もかかるのに対して、「パラノーマル・アクティビティ」の製作費は1万5000ドルと破格な金額です。にもかかわらず、総興行収入は150億円以上という驚異的な数字をたたき出しました。

 「パラノーマル・アクティビティ」に影響を受け、本作登場後は「パラノーマル~」とタイトルがつくホラー作品が数々生まれています。

一例

・「パラノーマル・ビギニング」2011年公開

・「パラノーマル・アイランド」2010年公開

口コミで広がり大ヒット。斬新な作風で話題になった

 パラマウント映画より配給され、公開当初、全米で12館のみの上映だった「パラノーマル・アクティビティ」。口コミでその怖さが話題となり、公開一か月後には2000館弱の映画館で公開されるまでになりました。公開5週目にはアメリカの週末興行収入第1位を獲得。映画史にあまり例をみない作品です。日本でも公開され「怖すぎる」とたちまち話題になりました。

 「パラノーマル・アクティビティ」が話題になった一番の要因はその作風でしょう。この映画は“モキュメンタリー”という、フィクションをあたかもドキュメンタリーのように見せる手法を用いて制作されています。本作の場合、全編にわたって、ミカが購入したビデオカメラの映像のみがスクリーンに映し出されることで、ドキュメンタリーのようなリアルさが生まれています。BGMなども一切ありません。時にはミカとケイティが寝室で眠っている無言の場面がただ流れるだけなど、“ビデオカメラで撮影した現実風”なシーンの数々は、観る人の恐怖心をあおります。

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パラノーマル・アクティビティは“実話”なのか?

「パラノーマル・アクティビティ」に関して、インターネットをつかって情報収集していくと、「この映画は実話をもとに制作されたホラー映画だ」という怖いうわさを目にします。たしかに怪奇現象を体験したことがある人は、よくテレビ番組などで目にします。しかし、この記事をご覧の皆さんは、そのような類の現象を体験したことがない方がほとんどではないでしょうか。「実話を基にした」といわれてもピンと来ないはず。もしくは「作り話であってほしい」という心からの願望がそうさせているのかもしれません。

「パラノーマル・アクティビティ」はフィクションである

結論を言うと、「パラノーマル・アクティビティ」は完全なるフィクション映画です。前章で書いた通り、この映画では“モキュメンタリー”という手法を用いて、主人公がビデオカメラで撮影した映像を見せられているため、一つひとつのシーンがリアルに見えてきます。例えば夜中の真っ暗な寝室を撮影したシーンでは、ビデオカメラの暗視機能を使用した時のノイズや画面の不鮮明さなども再現されていて、とても不気味な演出に仕上がっています。BGMなどもなく、ただ沈黙の真っ暗な部屋でいつ何が出てきて、何が起こるのかわからない恐怖感がこの映画の最大の特徴なのです。この“モキュメンタリー”を用いたリアリティのある作風が、観る人々に「この映画は、実話なのでは?」と、先入観を与えていることが考えられます。

ネットの質問主を脅かすためのイタズラ

 映画自体のリアリティが、“パラノーマル・アクティビティは実話説”を押し上げている大きな原因かと思われますが、もうひとつはイタズラによって、このような噂が流れたのではと考えられます。

 ネットを調べると、有名質問サイトには「パラノーマル・アクティビティは実話でしょうか?」という内容の質問が多く寄せられています。この質問にネットユーザーが「実話だよ!」というような回答をしているのをたくさん見てきました。しかしどの回答も“実話”であることの明確な情報源は示されておらず、その根拠となる考えすらも記述されていません。よって回答者は、質問主を怖がらせる目的で、適当に回答を書き込みしている可能性が高いように感じました。

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まとめ

 ホラー映画「パラノーマル・アクティビティ」について、「映画は実話」という奇妙な噂を調査してみました。結果はそのような事実は確認されておらず、観る人の思い込みとデマによるものだと考えられます。しかしこのような憶測がネット上で飛び交うということは、“実話か否か”が分からなくなるほど、この映画のリアリティが一級品である証です。幽霊や悪魔といった、あからさまに怖いと感じるテーマではなく、「正体がわからないもの」をテーマとして作り上げられたこの映画は、当時話題になるのもうなずけます。

 皆さんもぜひ「パラノーマル・アクティビティ」を観て、背筋をぞっとさせてみてください。決して一人では観ないでくださいね・・・。

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