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「カメラを止めるな!」は何がすごい?絶賛される4つの理由を解説!

映画「カメラを止めるな!」は、2018年に公開されたホラーコメディ映画。無名の新人監督と俳優が創りあげた作品にもかかわらず、日本だけでなく、世界で絶賛の嵐がやまない作品です。予告編から受ける印象だけだと、どこにでもあるB級ホラー映画の雰囲気が漂います。一体、映画「カメラを止めるな!」は何がすごいのでしょう。今回は映画「カメラを止めるな!」を調査し、この映画の何がすごいのか?を解説していきます。

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映画「カメラを止めるな!」概要

 映画「カメラを止めるな!」のすごさを知る前に、物語をおさらいしておきましょう。この作品のすごさの秘密を知れば、映画「カメラを止めるな!」がきっと観たくなるはずです。

あらすじ

 とある山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をするスタッフと俳優たち。ピリピリとした雰囲気の中で撮影が進み、不穏な空気が漂います。撮影の休憩時間、スタッフや俳優たちに本物のゾンビが襲いかかってきました。ゾンビに嚙まれ、自らもゾンビになってしまうスタッフたち。にげまとう俳優陣は、ゾンビから逃れ、無事に生還することができるのでしょうか。“37分間ワンシーン・ワンカットで描く、ノンストップゾンビサバイバル”・・・を撮った人たちの裏側を映した作品です。

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映画「カメラを止めるな!」は何がすごいのか?

 公開直後に「カメ止め」の愛称で、話題になった映画「カメラを止めるな!」。いままでにない、斬新な手法が用いられたことで、多くの注目を集める映画になりました。しかし、映画「カメラを止めるな!」をまだ観ていない方は、話題ばかりが先行し、“何がすごい”のか?よくわからないでしょう。

 そこで映画「カメラを止めるな!」の“すごい”ところをご紹介。この記事をみれば、この映画の“すごさ”と魅力がお分かりいただけると思います。

1.制作予算と興行収入がすごい

映画「カメラを止めるな!」は、監督・俳優養成スクール「ENBUゼミナール」の「シネマプロジェクト」企画で作製された、第七弾作品です。監督も俳優も無名で、低予算で制作されたのが特徴的です。制作予算は300万円でした。はじめは2017年11月に、新宿K’s cinemaで6日間だけ公開されました。それ以降、作品の評判が口コミで広がり、注目が増していきます。2018年8月以降、上映館は100館以上に拡大しました。さらに同年10月以降は、上映館が300館を突破。最終的な上映館は353館となり、観客累計は222万人を記録しました。

2018年の邦画興行収入ランキングは7位に輝き、31.2億円のヒット作に成長。国内では、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018で、「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞するといった快挙も成し遂げています。

制作予算がたった300万円の映画が、全国規模のヒット作になる。映画のバックグラウンドにあるストーリーが既に“すごい”です。

2. 物語の前フリがすごい

 映画「カメラを止めるな!」の冒頭37分間は、ゾンビ映画の撮影風景からはじまりますが、徐々に不穏な空気が漂い始めます。やがて本物のゾンビに襲われ、逃げまとうスリリングな展開へと発展。37分間の終盤は、ベタなB級ホラー映画のそれで、お世辞にも「おもしろい」とは思えないのです。しかし、37分間のラストが衝撃。この37分間は「One cut of the Dead」というタイトルのワンカットショートフィルムたったのです。つまり、冒頭37分間は“ただの前フリ”。「One cut of the Dead」が終了してからが、映画「カメラを止めるな!」本編の始まりです。本作のテーマは「映画史を塗り替える、37分ワンカットのゾンビサバイヴ・・・を撮ったヤツらの話」です。37分間の前フリで、観ている者の期待値を大幅にダウンさせ、そこから本編で一気に引き込む。公開当時のキャッチフレーズ「最後まで席を立つな。この映画は2度始まる。」の意味が最後まで見るとわかります。

3. 前半37分間のワンカットフィルムがすごい

 前半の「One cut of the Dead」の37分間のシーンは、はじめから最後までカット割りがない、“ワンカット手法”を用いたシーン構成になっています。この手法では、一度撮影がスタートすると、演者はカメラが止まるまで演技を続けなければいけません。当然、セリフや演技を間違えてしまえば、映画の撮影は“最初からやりなおし”。この緊張感の中で、37分も迫真の演技をつづける役者に“すごい!”の一言です。しかも、映画「カメラを止めるな!」の前半部分は、ゾンビから走って逃げ回り、悲鳴を上げ、派手なアクションまであります。息も切れるでしょうし、頭に酸素が回らなくなることもあるでしょう。それでも37分間演技をやり通すのですから、出演者の役者魂が伝わってきます。

4. 伏線回収がすごい

 前半「One cut of the Dead」の37分間のシーンは、ワンカットフィルムとして、一つの“映画”になっています。この冒頭37分間を初めて観ると、違和感を覚えるシーンが多々あります。他愛のない会話シーンが何分間も続いたり、出演者が突然外へ飛び出して行ったり、頭に斧が刺さって死んだはずの人物が生き返ったり・・・。思わず「なんだ、これ?」と首をかしげたくなるシーンが多いのはなぜなのでしょう?

 それは映画「カメラを止めるな!」を最後まで観るとわかります。映画後半からは、前編の不自然なシーンに対する怒涛の伏線回収が始まり、「あーそういうことか!」と思わずうなってしまいました。そして伏線が回収され、前半の不可解なシーンの全容が見えると、思わず笑いが止まりませんでした。

意味不明な前半で少し退屈な(小声)シーンを満載にし、映画を観ているものが「すこし眠たくなる」よう仕向け、後半は落ち着く暇がないほどの爆笑の連続。いままでの映画にはない、斬新な伏線回収シーンは、“すごい”見ごたえありです。

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まとめ

今回は2018年に公開された映画「カメラを止めるな!」の何が“すごい”のかについて、解説してきました。制作費約300万円の低予算作品にもかかわらず、ストーリーもさることながら、シーン構成までもが、とにかく“すごい”の一言です。とにかく今までの映画の概念を覆す、新しい発想が盛り込まれた映画だと感じました。B級ホラー映画の雰囲気やコメディ映画が好きな人なら、絶対にハマるはず。ぜひ皆さんも、映画「カメラを止めるな!」を観て、ド肝を抜かれてみてください。

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