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ジュラシックワールド/新たなる支配者がひどいと言われる理由とは?

ジュラシックワールド新たなる支配者がひどい

1993年の公開をきっかけに恐竜と言えばこの映画!と最初に名前が出てくるであろう世の中に広がった映画「ジュラシックパーク」。そのシリーズの最新作となる「ジュラシックワールド 新たなる支配者」がまさかの大批評でひどい仕上がりだったというコメントが数多く出ています。長年愛され続けてきたこの映画であるはずなのに、何故このようなコメントが頻出されているのでしょうか?

今回は「ジュラシックワールド 新たなる支配者」がひどいと言われている原因について調査していきます。

 

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ジュラシックワールド 新たなる支配者がひどいと言われる原因

長年愛されており、アトラクションとしても親しまれている映画シリーズですが、最新作だけ「ひどかった」「つまらなかった」「最もひどい出来」と言われる理由には初代とのストーリー格差や演出が原因であることが推測されます。

 

恐竜の出番

簡単に言うと、ジュラシックシリーズは、恐竜映画です。ストーリーも「恐竜が人襲う」という、いたって単純なものですが、この迫力が映画のミソであるとも言えますし、視聴者の1番の期待は恐竜の出番です。

 

しかし、今回の「ジュラシックワールド 新たなる支配者」は筆者も感じましたが、恐竜たちの出番が他のシリーズと比べて非常に少ないのです。そして人間の出演がやたら多く、途中から「ヒューマン映画を観ているのかな?」と思うくらい人々の心情や社会情勢が描かれていました。人間ありきの恐竜、のような形になっていたため、口コミ評価の中でもこの部分が最もマイナスになっている評価と言えます。

 

恐竜自体の種類は初代に比べるとかなり豊富で、「ジュラシックワールド 新たなる支配者」では、なんと34体も登場しています。多さだけではなく時代の変化に伴い技術も進化しており、そこに居るかのようなリアリティも非常に高いです。それなのに恐竜の出演数が少ないことは非常に勿体ないことだと思いますし、恐竜同士が生死を懸けてぶつかり合う名シーンが最後の方だけに固まっていたことも残念でなりませんでした。

 

ストーリー性

「ジュラシックワールド 新たなる支配者」では、先ほどのやたら多い人間の出演だけでなく、「クローン人間の登場」や「陰謀の探り合い」など、今の時代さながらの事情も盛り沢山です。そのため、人間の欲の部分も並行しながら物語が進みます。むしろ、恐竜よりこちらの方がメインなのではないかと思うくらいです。視聴者が受け取るストーリーの内容も量も膨大でありながら、何故か肝心な恐竜視点の物語があまり描写されていない点にも疑問を抱きました。

 

そもそもジュラシックワールドは、恐竜と人間が混在する場所のことを指しています。タイトルにもなるくらい、ジュラシックワールドの世界観は重要性が高いにも関わらず、具体的な混在生活は最初の方に出てきたパークのシーンくらいで、一般人さえ出てこないため、そもそもどのように共存しているのかさえよくわかりませんでした。

 

こういったストーリー性のブレも酷評の原因であると推測されます。

 

謎の演出

この映画の中で筆者が一番不思議で仕方なかったことが、「世界の食糧危機に瀕して、絶滅危惧種である巨大イナゴのDNAを改良させ、バイオシン社が悪事を働く」という恐竜とは全く関係のない新しい演出でした。突然の巨大イナゴの登場にハテナマークが浮かび、「何であえてイナゴ(しかも巨大)なんだろう・・・そこはイナゴではなく恐竜にしてリンクさせる方向では駄目だったのかな・・・」と終始疑問を感じ、観終わったあとにこの点だけは心がすっきりしない、未完走状態の気持ちに陥ってしまいました。

 

イナゴが古くから存在する生き物だから採用されたのかなと勝手に推測していますが、それなら恐竜だってもっと古くからあるでしょう!と思う気持ちもあり、この演出が何を伝えたかったのか今でも不明です。

 

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視聴者が望んでいたこと

ジュラシックワールド 新たなる支配者に限らず、このジュラシックシリーズにおいては、今までずっと”恐竜”にスポットを当てている物語でした。

 

そしてシリーズ当初から、

  •  人間が恐竜の生息地に足を踏み入れてしまい、邪魔をする。
  • 恐竜が怒り、人間を襲う。(または恐竜同士が争う)
  • 果たして生存者は何人なのか。どのように帰還できるのか。

 

大体はシンプルなストーリー構成ではありますが、この上記3点が恐竜映画の面白さであり、醍醐味であると言えるでしょう。視聴者は、”バイオの世界”とか”クローン人間”とか、そういった複雑な話は求めていないのです。人間側にスポットが当たり過ぎてバックグラウンドがややこしくなる映画が最近は多く、シンプルなストーリーが少なくなってきたように感じます。

 

あくまで視聴者たちは”恐竜映画”として、初代のようなシンプルなストーリーを望んでいるのではないのでしょうか。

 

また、せっかくジュラシックワールド化した世界にしたのであれば、恐竜と人間が共存したことで、

  •  人々はどんな生活を共にしているのか?
  • そこでどんなハプニングが起こるのか?

 

といった普段の共存生活にもスポットを当てるべきだと思います。その中で恐竜界に強い生物学者のグラント博士や植物学者のエリーの演出回数を増やすと、より恐竜と人間の結びつきだけでなく恐竜の襲撃に対する演出が望めるのではないかとも思いました。

 

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まとめ

ジュラシックワールド 新たなる支配者はひどいというコメントが多く散見されていますが、ジュラシックシリーズとしてではなく、全く別物の作品のひとつとして観ると違った見解ができるのではないでしょうか?初代の出来栄えが素晴らしいだけに、どうしても期待値が上がってしまいかねないのですが、途中で観るのを断念するほどひどい訳ではなく、決して物語がつまらないわけではないと筆者は感じました。

 

勿論考え方は人それぞれですが、映画を楽しめるというクオリティはあると思うので、「ひどい」とネガティブに捉えずに「ジュラシックシリーズも今の時代風になったんだなぁ」とポジティブに考えながら是非楽しんでもらいたいです。

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