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呪怨の俊雄くん役死亡説の真相を解説!ホラー映画にまつわる不審死

日本を代表するホラー映画、呪怨。その理不尽な呪いに恐怖した人もたくさんいると思いますが、その恐怖ゆえか、奇妙な噂があります。

 

それは、伽椰子とともに、主人公たちに理不尽な死をもたらすもう一人の人物、俊雄くん役の役者さんが死亡したというものです。ホラー映画の撮影中に奇妙なことが起こるという話はよく聞きますが、死亡は本当なのでしょうか。本記事では、俊雄くん役の役者さん死亡説を考察します。

 

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呪怨の俊雄くん役撮影後に死亡は本当か?

呪怨の撮影後に死亡したという説が出ているのは、2014年公開の「呪怨 終わりの始まり」と2015年公開の「呪怨 ザ・ファイナル」で俊雄くんを演じた、小林颯さんです。

 

しかし調べてみると、小林颯さんは芸能プロダクション「キャロット」に所属して、今も元気に役者さんとして活動をされており、死亡説はデマであったことが分かります。

 

なぜ、どこからそういった噂が流れて広まったのか分かりませんが、ホラー映画、さらには呪怨という映画の性質から、出演者が呪われて……という話がでてきても不思議ではないと思われ、たとえば撮影中のちょっとした怪奇現象的な出来事の話が漏れ出て、そこに尾ひれやアレンジが加わって、いつのまにか死亡説へと変貌したのかもしれません。そう考えると、呪怨とは違った怖さを感じます。

 

小林颯さん以外の、呪怨で俊雄くんを演じた役者さんも、死亡説は確認できないため、これはたちの悪い噂ということができます。

 

では、ホラー映画でよく聞く、撮影後に出演者不審死の話はすべてデマなのかというと、必ずしもそうとは言えません。

 

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本当にあった不審死

ホラー映画にまつわる不審死としては、以下の例があります。

 

①ポルターガイスト(1982年)

新興住宅地に家を買って引っ越してきたフリーリング一家を襲う怪奇現象を描いた作品で、原因を調べていくと、家が建っている場所が元々は墓地だったと判明する、というものです。

 

この映画は公開後、長女役だったドミニク・ダンが元恋人に絞殺され、1986年に公開された続編では、ケインという牧師を演じたジュリアン・ベック、祈祷師を演じたウィル・サンプソンが死亡、1988年には、公開直前でヘザー・オルークが12歳という若さで急死という、確かに呪いかもしれないと思わせるほど、出演した役者さんが死亡しています。

 

②ローズマリーの赤ちゃん(1968年)

ローズマリーという女性が赤ちゃんを身ごもりますが、実は親身に相談に乗ってくれる産婦人科の医師とその妻、夫までもが悪魔崇拝者で、ローズマリーは悪魔の子を宿す候補として選ばれたことが判明、身ごもったのは悪魔の赤ちゃんだった、というお話です。

 

この映画では、公開から約一年後の1969年8月9日、監督のロマン・ポランスキー宅にチャールズ・マンソンのカルト教団が現れ、その場に居合わせた監督の妻、ヘアスタイリスト、監督の親友、その恋人の女性が惨殺されるという、凄惨な事件が起こっています。

 

③エクソシスト(1973年)

悪魔憑きの恐怖を描いたホラー映画で、続編も多数存在するエクソシストでは、映画が公開されるまでに9人もの関係者が死亡したとされています。映画に直接関わったとは言えない、撮影のセットを警備していた警備員や、神父の母親役を演じたバシリキ・マリアロスが公開直前で死亡するなど、映画同様、恐ろしいことが起こっていたようです。

 

不謹慎な噂が流れる理由

死亡説の真相は、深くまで調べてみれば実は違っていたり、映画の内容とはまったく関係のない事件や事故だったりする可能性もあります。

 

たとえば、1968年公開のローズマリーの赤ちゃんでは、プロデューサーのウィリアム・キャッスルが、悪魔崇拝者と思われる人物から「おまえは病気を患ってゆっくり苦しんで死ぬ」といった手紙を受け取り、腎不全になって長く苦しんだという話もありますが、冷静に考えれば、これは心理的な負荷により体調にも影響が出たこと、映画撮影の忙しさで体に負荷がかかっていたことなど、他の理由も考えられます。

 

つまり、ホラー映画に出演した役者さんや関係者が、撮影後、あるいは公開後に亡くなったとしても、それが映画のせい、呪いのせいだと、因果関係を証明できるものは何もないのです。

 

しかし、観ている側からすると、映画の内容が恐ろしいもの……とくに呪怨のような、関わってしまったら防ぎようがない呪いが出てくる映画に関わった役者さんや関係者が、撮影後、あるいは公開後に事故にあったり、事件に巻き込まれたりすると、これは……という心理が働きやすいのも事実だと思います。

 

そう思うことによって、その映画はより怖く感じられ、もしかしたら観てしまった自分にも恐ろしいことが起こるのでは……という、半分ワクワクが混ざった恐怖を楽しみたいという心理があるのかもしれません。

 

友達同士で集まって怖い話をして、「それほんと?」というノリの話が、ネットなどを通して外部に出ていき、聞いた人が尾ひれをつけたりアレンジしたりして広がった結果が、ホラー映画にまつわる死亡説の真相といえるのかもしれません。

 

20年以上続く日本を代表するホラー映画、呪怨

呪怨は、この世に強い怨念を抱いて死んだものの呪いという意味で、この呪いは死んだものが生前接していた場所に蓄積され、業となり、その呪いに触れたものは命を失い、新たな呪いが生まれる、というものです。

 

映画としての呪怨は、夫の勘違いから生まれた嫉妬が原因で殺害され、自宅の天井裏に放置されて命を落とした佐伯伽椰子の呪いが、家に関わったものの命を理不尽に奪っていくオムニバス形式のストーリーで、2000年にビデオ版の呪怨と呪怨2が発売され、口コミで広がり、2003年に劇場版が公開され、リングに並ぶ和風ホラーの一角として認知されるようになりました。

 

その後、「劇場版の呪怨2」「白い老女、黒い少女」「終わりの始まり」「呪怨 ザ・ファイナル」と続き、その間にハリウッドでも、「THE JUON/呪怨」「呪怨パンデミック」「呪怨ザ・クラッジ(劇場未公開)」とリメイク作品が作られ、2020年には、ネットフリックスが「呪怨 呪いの家」というドラマ版の呪怨を公開しました。

関連記事:「呪怨 呪いの家」打ち切りの3つの理由!シーズン2は出ない?

 

また、2009年には、Wii用ゲームソフトとして「恐怖体感 呪怨」が発売され、2016年にはリングとのクロスオーバー作品「貞子VS伽椰子」が公開され、2023年8月には舞台にもなっています。

 

このように、呪怨は20年以上の間、作品が作られ続けており、伽椰子役として知られる藤貴子さんは、ハリウッドリメイク版を含めて6回出演していますが、その他の役者さんはほぼ固定されていません。伽椰子と並んで呪怨の恐怖の象徴である俊雄くん役も例外ではなく、ビデオ版で俊雄くんを演じた役者さんと、劇場版の役者さんも違います。

 

そのため、俊雄くん役が死亡といっても、いったい誰が? ということになります。ホラー映画の撮影では、日本の場合、撮影開始前にお祓いをするという話も聞きますし、映画の撮影中におかしなことが起こったり、公開後に出演者が不審な死を遂げた例はあります。

次項では、死亡説が出た役者さんは誰なのか、それは事実なのかについて見ていきます。

 

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俊雄くん役死亡説はデマだが……

呪怨で俊雄くん役を演じた役者さんが死亡したという噂は、デマでした。

呪怨のようなホラー映画は、人によっては夢に出るほど恐ろしく、その不安と恐怖は判断力を鈍らせ、死亡説を聞いたら、怖いという感情に飲まれてなんとなく信じてしまう、ということもありえます。

 

しかし、そういった噂を盲目的に信じて拡散してしまった結果、ホラー映画より恐ろしい結末を迎える可能性もあるので、冷静に見ることをお勧めします。

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