前作から15年ぶりに映画化され、今でも愛され続ける「インディ・ジョーンズ」ですが、新作の公開を機に、過去の作品をもう一度見返している人は多いのではないでしょうか。
そんなインディジョーンズシリーズの中でも、インディのパートナーであったマリオンについて死亡説が囁かれています。今回はマリオン死亡説の真実について調べてみました。
インディジョーンズのマリオンについて
本日紹介するのは主役のインディ、ではなくインディのパートナーであったマリオンという女性についてです。インディ・ジョーンズでは今までの作品の中でパートナーと言える女性がたびたび出演しておりロマンス要素が全くない訳ではありません。
その中でも強い印象に残っている1人と言えるのが、1作目「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」で出演していたマリオン・レイヴンウッドです。
マリオンとインディの関係は1作目で終わったのかと思いきや、4作目に再びマリオンが登場することで物語を大きく動かすことになる、非常に重要なポジションです。
1-1.マリオン・レイヴンウッドという人物
かつてインディと親しかった考古学者、アブナー・レイヴンウッド教授の娘であり、インディと恋仲関係でした。しかし、恋仲関係が続いていく中でインディとアブナーの間で意見の食い違いがあり、そのことがきっかけで2人は疎遠になり、気づけば10年以上顔を合わせなくなっていました。そんな中、アブナーはマリオンを連れて”失われたアーク”を探し求めて世界中を旅し、最終的にネパールを拠点として酒場を持つようになります。
しかし、雪崩によりアブナーの冒険は途中で絶たれてしまいました。その後、マリオンがネパールの酒場を引き継ぎ、働くこととなります。マリオンは働きながらも、客とどちらが先に潰れるか、お酒の一気飲みを競いあったりする勇ましい生活を送っていました。
1-2.マリオンとインディの関係性 ※一部ネタバレがありますのでご注意ください。
Ⅰ:第一章「レイダース 失われたアーク《聖櫃》編
先ほどお伝えしたように、マリオンとインディはかつて恋仲でした。一度離れてしまった元恋人の関係ではありますが、インディが”失われたアーク”を探すこととなり、その重要な手がかりとなる”ラーの杖飾り”の存在をアブナーの娘であるマリオンが知っていると推測、そして彼女のいるネパールを訪ねたところから2人の関係は再び進み始めます。
久しぶりの再会を果たした2人。マリオンはインディがいつかここに来ることを予想していたようで、10年越しの恨みとしてパンチをくらわせたのでした。この空白の10年で父を失い、色々な思いを馳せていたことが考察できます。
その後、2人は命がけの冒険を経て、最終的には共に街へ繰り出す姿が映し出されるエンディングから、良好な関係を再び築くことができたのではないでしょうか。
Ⅱ:第四章「クリスタル・スカルの王国」編
なんと、2人の関係は2・3作目には描かれていませんでしたが、4作目にしてマリオンが再び帰ってきました。
1作目のあと2人は結婚することになっていたそうですが、式を挙げる1週間前にインディが失踪したことが判明します。結婚をして家庭を持つことよりも、考古学と共に生きていきたい思いが強かったのでしょう。こうしてインディはマリオンの元を離れてしまいました。
1作目の2人にそんな続きがあることにも驚きましたが更に、マリオンはインディとの子を授かっていたことも4作目にしてはじめて明るみになりました。インディは、よその子だと思って接していた子が我が子だということに驚愕します。
ちなみに、1作目から4作目の間で、インディのパートナーが他の女性であったように、マリオンも別の男性と結婚していましたが、戦死したそうです。
本作はインディの友人であったオックスリーが誘拐されたことがきっかけで2人は数十年ぶりの再会を果たすこととなりました。
この4作目で2人はようやく結婚し、周りから祝福されるというハッピーエンドを迎えることができました。
1-3.マリオン役の女優について
物語のキーパーソンでもあるマリオン役を演じたのはカレン・アレンというアメリカ国籍の女優です。ニューヨークで演技を学んだ後、インディジョーンズの映画に出演し、世界的に有名な女優となりました。目がパッチリとしてかわいらしい雰囲気を持っています。
・本名 Karen Jean Allen
・生年月日 1951年10月5日(71歳)
・出身地 アメリカ合衆国イリノイ州
・出演作品
「ガラスの動物園」(1987年)
「シュート・ザ・ムーン」(1981年)
「ワンダラーズ」(1979年)
「スターマン・愛/宇宙はるかに」(1984年) 等
マリオンは死亡した?
結論から言うと、マリオン自身も、マリオン役をしていたカレンも、どちらも生存しています。健在しているのに何故このような憶測が飛び交ったのでしょうか。調べてみると、そこには様々な理由が人により変換されて起こったものだと推測されます。
- カレンの年齢が71歳と高齢であることから、年齢による死亡の憶測が流れた。
- インディジョーンズ撮影時にスタッフがホテルの部屋で亡くなっていた。(自然死)
- インディジョーンズに出演していた子役に似た人が撮影時に事故死していた。(インディジョーンズの作品ならびに該当の俳優とは無関係です。)
いずれもインディジョーンズやカレン自身と無関係の内容ですが、似ている俳優の事故死やスタッフ関係者の死亡がどこかですり替わってしまったと考えられます。
実際にカレンは2023年公開の5作目「インディジョーンズと運命のダイヤル」にマリオン役で出演していることから健在していることが証明されました。
インディ・ジョーンズについて
「インディ・ジョーンズ」とは、1981年にジョージ・ルーカスによって製作されたアメリカ合衆国のアドベンチャー映画です。古代をテーマに、考古学者であり、冒険家のインディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)が様々な冒険へ繰り出す物語です。主役のインディアナ・ジョーンズのあだ名が「インディ」だったことにちなんでこの映画名となりました。
2023年現在までに5作品が発表されていますが、シリーズ当初から確実な人気を得ており、その後、テレビシリーズ化やゲーム化を果たしただけでなく、テーマパークのアトラクションになるなどして世界中から愛される作品となりました。
また、長い時をかけて作品が出来上がることでハリソン・フォード演じるインディの時の経過を感じることができ、どの作品をいつ観ても当時のワクワクを感じさせる、色褪せない作品となっています。
インディジョーンズ 1作目「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」あらすじ
1936年、旧約聖書に記載されている”失われたアーク(聖櫃)”には神秘的な力が宿っており、その力を得ようとナチス・ドイツ軍が探し出すところから物語は始まります。
(※聖櫃・・・”せいひつ”と読む。キリスト教・ユダヤ教の中で「特別な箱」という意味を指す)
ある日、大学で授業をしている考古学者、インディのもとに「失われた聖櫃(アーク)」を悪用しようとしているナチス・ドイツ軍より先に探してほしいという依頼が入ってきます。
インディはかつての友人であり、失われたアークを探していたアブナー・レイヴンウッドを訪ねます。しかし、そこにアブナーの姿はなく、アブナーの娘であり、また、インディの元恋人であるマリオンの姿がありました。
マリオンは久しぶりのインディとの再会で父が死んだことを話します。その後、失われたアークの行方を探す重要な手がかりである「ラーの杖飾り」をアブナーは娘のマリオンに託していたことが発覚しますが、同時にナチス・ドイツ軍がマリオンの元へ攻め込んできてインディとマリオンはアーク探しの冒険へと進みだすことになります。
この命がけの冒険の経て、2人はどうなっていくのか、失われたアークは誰の手に渡ってしまうのか、非常にスリリングな展開が待っています。
まとめ
インディジョーンズで非常に重要な役割を担っているマリオンですが、2023年の最新作にも出演していることから死亡説は一蹴されました。
ドラマの撮影時に起こったアクシデントや年齢が関係してこのような憶測が流れてしまいましたが、初出演から40年以上もの時が経ってもなおマリオンを演じられることに私たちもホッと嬉しい気持ちになったのではないでしょうか。
人は老いていきますが、映画は老いることなく当時のまま、変わらずそばに居てくれます。人々の成長を垣間見ると共に是非、インディジョーンズシリーズの時代も振り返ってみてください。