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ハッピーデスデイに気まずいシーンはある?家族で観れない?

もしあのときに戻れたら別の決断をするのに……誰もが一度は考える過去のやり直しを実現しているのが、サムネの顔が不気味なハッピーデスデイです。タイムループとホラーの組み合わせは相性が良さそうですが、肝心の怖さはどうなのでしょうか。

 

本記事では、ホラー映画にありがちな気まずさの有無も踏まえ、ハッピーデスデイについて解説します。

 

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ハッピーデスデイにうわ、気まずい……というシーンはあるのか?

洋画のホラーでは、グロ描写も日本より過激であると同時に、家族で観ていると気まずくなってしまうようなシーンがあることも多いです。

 

ハッピーデスデイもホラー映画、気まずいシーンはあるのか、これは家族と観られる映画なのか……その答えは、家族で観られる映画です。

 

ハッピーデスデイは確かにホラーですが、その後に「コメディ」がつきます。コメディ要素があっても、グロ描写やアレなシーンが含まれるものもありますが、この映画は映倫の区分では「G」であり、誰でも観られる作品となっています。

 

そのため、ツリーが不倫相手に迫るシーンや、殺される未来を変えるための行動変更の一つとして、裸で歩くというシーンもありますが、前者は行為に及ぶ前に不倫相手の奥さんが来て終わりますし、後者は鎖骨から上しか映っていないので、家族で観ていて、見たいけど見られないと葛藤するものではありません。

 

殺人のシーンについても、犯人が被っているマスクは不気味ですが、ホラー映画として見ると過激描写というほどではないですし、コメディ要素も含まれているため、ホラーが苦手な人でも観ることができます。

 

本格的なホラーを求めている人には物足りない内容だと思いますが、ストーリーとしては十分に楽しめる映画になっています。

 

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ハッピーデスデイはどんなストーリー?

まずはハッピーデスデイのあらすじをご紹介します。

 

①最悪の誕生日

ハッピーデスデイは、タイムリープして同じ日をやり直し、何者かに殺害されるという最悪の結末を回避し、次の日迎えるために主人公が奮闘する、簡単に言えばそんなストーリーです。

 

しかし、単純なストーリー構成でありながら、やり直すたびに少しずつ成長していく主人公と、成長することで変わっていく周囲との関係性、ホラーでありながら観ていると笑ってしまう安心感があり、最初は「なんだコイツは……」と感じる主人公のことを、徐々に応援したくなるような、不思議な魅力のある映画です。

 

主人公のテレサ・ゲルブマンは、ベイフィールド大学に通う学生で、ツリーという愛称で呼ばれています。自己中心的な性格で、周囲の人に対する態度も雑、大学の講師で附属病院の医師でもあるグレゴリーと不倫しており、病院に押しかけて行為を迫ったり、パーティーに参加すれば、遊び半分で友達の彼氏にキスをしたり、朝帰りしたのを友達に見つかったときは、昨日は誰と寝てきたの? と言われたり、いわゆるビッチな行動が目立ち、顔つきもあまりよくありません。

 

誕生日の朝、ツリーはカーターという青年の部屋で目が覚めます。

前日に飲みすぎて記憶がなく、カーターと何があったのかも覚えていません。心配するカーターをあしらった後、部屋を出たツリーは自分の家に戻りますが、途中で会う友達に対しても無愛想な態度を取り、家に戻ってからも、誕生日おめでとうと、ルームメイトのロリが作ってくれた小さなケーキを目の前でゴミ箱に捨て、不倫相手のグレゴリーのところに向かいます。

 

このとき、附属病院で仕事もしているロリと会い、いつまでもそんなことをしてると報いを受けるよ、みたいなことを言われますが、ツリーは意に介さず、グレゴリーの部屋に押しかけます。

 

そして夜、ツリーはパーティーに参加するために、一人で会場に向かいますが、途中のトンネルでオルゴールがあることに気づきます。気になって近づいてみると、ベビーのマスク(大学のマスコットキャラのお面)を被った何者かが突然現れ、殺されてしまいます。

 

②繰り返される悪夢

遠のいていく意識……ふと気づくと、カーターの部屋でした。

今朝と同じように話しかけてくるカーターを見て、ツリーは混乱します。外に出てみると、やはり見覚えのある光景が続き、同じようにパーティーに行きますが、今度はトンネルを通らずに向かいます。しかし、パーティー会場で同じマスクをした犯人に殺されてしまい、ふと気づくと、またしてもカーターの部屋で、誕生日の朝でした。

 

③立ち向かった先で見た真相

理由は分からないものの、殺されるたびにタイムリープしていることに気づいたツリーは、誰も入ってこられないようにして自分の部屋に閉じこもりますが、やはり殺されてしまい、逃げ切れたと思ったときも、結局最後は殺されて、誕生日の朝のカーターの部屋に戻ってしまいます。

 

逃げるのではなく、自分の行動を変えなければ同じ結末になることを悟ったツリーは、それまでの自分の態度を改め、カーターにだけ自分の身に起こっていることを打ち明け、協力を得て生き残る術を探ります。

 

やがて、犯人と確信する人物を見つけ、最後の戦いと覚悟を決めて対峙し、打ち倒すことに成功します。ここまで協力してくれたカーターと二人で、ささやかな誕生日を祝い、翌日が来ることを願うツリーでしたが、なんとまた、誕生日の朝にカーターの部屋で目覚めます。

 

なぜ……犯人は倒したはずなのに……わけがわからないツリーでしたが、自分の家に戻ったときに気づきます。犯人はもっと身近にいたのです。そして真犯人と対決し、打ち勝ち、カーターという良きパートナーを得て、何よりも欲した誕生日の翌日を迎え、物語は幕を閉じます。

 

以上が、ハッピーデスデイのあらすじです。

 

ハッピーデスデイは誰とでも見られて楽しめる映画

前述したように、ハッピーデスデイは映倫「G」なので、ホラーが苦手なパートナーがいる人や、家族の中でホラーは自分しか観ないから……という人であっても、リビングのテレビで観ることができます。

 

そうは言ってもホラーでしょ? と思った方のために、ハッピーデスデイの見どころを3つお伝えます。

 

①主人公ツリーの変化と成長

物語スタート時のツリーは、人を大事にせず、欲望の赴くままに生きている、主人公らしからぬ女性です。殺されて誕生日の朝に戻っても、最初のうちは意味不明な境遇に憤慨し、最悪の結末から逃れることにだけ必死になります。

 

しかし、それでも結末は変えられない、自分の行動を変えなければいけないのかもしれないと思ったときから、人への接し方も優しくなっていき、母親の死があってからうまくいかなくなっていた父親との関係も修復し、犯人に立ち向かっていきます。

 

最初は「殺されても自業自得かも」と思ってしまうような行動をしていますが、徐々に変わっていき、それに伴って顔つきも変わっていきます。一貫して変わらないのは負けず嫌いで強気な性格ですが、良さを残して良くないところを削り落とし、ついには明日を手に入れます。

 

そんなツリーの変化、成長が見られるのは、この映画の魅力を一つだと思います。

 

②ゲームをプレイしているような感覚

殺されるたびに同じ場所からやり直しという設定は、ゲームオーバーになってセーブポイントからやり直しという、ゲームのシステムに似ています。

 

ゲームでも、初めてのステージに行くと、何があるか分からないので手探りで進み、初見殺しや巧妙なトラップでゲームオーバーになり、ステージを繰り返して学習しながら進んでいった結果クリアできますが、ハッピーデスデイも同じように、襲ってくる殺人鬼を倒して「今日」というステージをクリアしてエンディングを迎えるという構成です。

 

さらに面白いのは、一見すると無限コンテニューに見えるのに、実は殺されるたびに体に傷を負っており、残基は確実に減っていき、いずれコンテニューできなくなるという仕様であることです。残基が減ってくれば慎重になり、一回一回のやり直しが慎重になります。

 

ゲームという視点で見てみると、また違った面白さが味わえると思います。

 

③人間関係の重要さが分かる

前述したように、ツリーは最初、お世辞にもいい人間とは言えません。しかし、何度も同じ日をやり直すうちに、自分の行動に客観性が出てきて、良くなかったと考えるようになります。

 

最初は人間関係も酷く、本当に大切にしなければならない人のことも蔑ろにして、自分のことも大切にできていませんでしたが、コンテニューを繰り返すうちにツリー自身が変わっていき、その結果として人間関係も変わっていきます。

 

これは現実世界でも同じで、人に変わってほしいと思ったときにできる唯一のことは、自分の行動を変えることです。そんな、観ている私たちも自身を省みる気持ちにさせてくれるのも、この映画の魅力の一つです。

 

本格的ホラーを求める人は、上記のようなことを映画の中に求めていないと思いますが、ホラー要素を使った物語として観るなら、面白い作品になっています。

 

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気まずいどころかちょっといい映画

ハッピーデスデイのジャンルはホラーですが、後ろにコメディがつくこともあり、過激なグロ描写も気まずいシーンもなく、安心して楽しめる作品になっています。主人公と殺人鬼の緊迫した対決が観たい人には物足りないと思いますが、ホラーが苦手な人でも楽しめる、ホラーテイストな映画として楽しんでみると面白いと思います。

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