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グッドナイトマミーを考察!母の整形や猫の死などの謎

「グッドナイト・マミー」は2014年に制作されたオーストリアのホラー映画です。DVDジャケットの不気味さから、観るのを躊躇してしまう人も多い作品ではないでしょうか?この映画はなんでも、謎が多く、観る人によって考察が違う映画なのだとか。そこで映画「グッドナイト・マミー」を観て、謎が残ったままモヤモヤしている人のために、作品中の謎に対する考察をまとめてみました。ぜひ最後までご覧いただき、心をスッキリしてもらえれば嬉しいです。

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映画「グッドナイト・マミー」について

 まずは映画「グッドナイト・マミー」がどんな映画なのかをおさらいしましょう。この映画の考察はストーリーの内容についてですので、ネタバレを含む解説となります。まだ映画を観ていない人は、鑑賞後にこの記事を読むことをオススメします。

あらすじ

舞台は森と畑に囲まれた田舎の一軒家。双子の兄弟は母親の帰りを待っていました。そこへ帰ってきた母親は整形手術を受け、顔面を包帯で覆った姿でした。さらに外見だけでなく、性格も冷たくなっています。双子の兄弟は「本当に目の前にいる包帯を巻いた女性は母親なのか?」と疑いはじめました。その正体を暴こうと彼女を試す行動を始めますが、その行動はだんだんとエスカレートしていきます・・・。

不気味な演出で恐怖をそそる映画

海外のホラー映画の定番といえば、殺人鬼やモンスターから逃げまとったり、悪魔に取りつかれたりする恐怖がすぐに思いつくでしょう。映画「グッドナイト・マミー」は、不気味な雰囲気と、すこしずつエスカレートしていく双子の過激な行動で、観ている人の恐怖をあおる映画です。またセリフも少なめで、物静かな雰囲気が続きますが、その雰囲気の中で登場する顔面を包帯で覆った母親の姿は非常に不気味です。

恐怖の対象が母親から息子へと変わる衝撃の展開

この映画の最大の恐怖は、母親を疑い、やがてそれが憎しみに代わってサイコパスな行動を繰り返すようになる、息子の豹変ぶりです。映画の冒頭で、顔面に包帯を巻いた母親の不気味な姿から、恐怖の対象を“母親”と思わせ、ストーリーが展開していくにつれて、本当の恐怖は“息子の行動”であったという衝撃な大どんでん返しがあります。これは「ジャンルスイッチムービー」という分類で、途中でジャンルが大きく変わる映画のことを指します。この映画でも恐怖の対象が、“不気味な母親”から“息子の狂気”へと物語の趣旨が変わっていきます。

本当は双子じゃなかった?

主人公は双子の兄弟エリアスとルーカスですが、物語が進行していくにつれて、ルーカスはエリアスが見ている幻であることが明らかになります。エリアスはルーカスだけを冷たく無視する母親に不信感を抱きますが、母親にはそもそもルーカスは見えていないのです。どうやらルーカスは事故で亡くなってしまったようですが、それに気づいていないエリアスは、ルーカスがシカトされていると思い込み、母親を憎しみの対象として見るようになります。つまりこの映画で、母親へ拷問を仕掛ける双子の兄弟の片方は、エリアスの幻想であるルーカス。母親目線で見ると、事故でルーカスを失い、気が狂った息子のエリアスに拷問をされているのです。

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「グッドナイト・マミー」でよく考察されているシーン

復習もおわったところで、いよいよ映画「グッドナイト・マミー」の考察について詳しく見ていきましょう。主に考察されているシーンは次の通りです。

猫はなぜ死んだのか?

エリアスと(エリアスの幻想の)ルーカスは、母親に内緒でノラ猫を飼うようになりますが、ある日猫は行方不明になります。エリアスが探し回ってようやく見つけた猫は、死んでいました。この時エリアスは、態度が冷たくなった母親を猫殺しの犯人として疑います。これが母親への憎しみを大きくさせる出来事になりました。

猫の死は、恐怖の対象が“母親”から“息子の行動”へと変わるきっかけになる、重要な要素です。しかし結局のところ、猫が誰に殺されたのかは描写されていないため、終始不明のままです。

この猫殺しの犯人についての考察がインターネット上でも目に留まりました。本当に猫は母親に殺されてしまったのでしょうか?これに関する考察を情報収集してみると、猫は自然死と考える線が多く見られました。猫の死骸は地下部屋の隅で、目立った外傷もなく死骸で見つかります。人の手により意図的に殺されたのであれば何かしらの外傷が残るはず。母親が猫を殺した設定であれば、もっとあからさまに無残な死骸が描写されるのではないでしょうか?なぜこのような煮え切らないシーンが登場するのでしょう?

この映画のキーポイントは、母親に対して憎しみを抱き、行動が過激化するようになる息子の“狂気”です。息子の狂気があぶり出される“きっかけ”さえ描写できれば、猫が誰に殺されたのかはあまり重要ではないのでは?と思います。そう考えると、「地下室で外傷もなく死ぬ猫、その死因は不明」という一見不自然な設定も納得がいきます。

そもそも母親はなぜ整形した?

この映画の気になるもう一つの点は、なぜ母親は顔面を包帯で覆って帰ってきたのか?です。整形をして帰ってきたと解説がありますが、そもそもこの設定が不自然ですよね。母親はなぜ整形したのでしょうか?これに関する面白い考察がありました。

それは事故で顔面の原型を失ってしまったから。母親は交通事故か何かで顔面が無残な姿になってしまったのでしょう。それを治すために整形手術を受けたのではないかと考えられます。ルーカスは何らかの事情で亡くなってしまい、エリアスは亡きルーカスの幻想と時を過ごしている、という設定があることを考えると、母親とルーカスは同じ事故に遭い、ルーカスだけが亡くなってしまったという考察は妥当性があるなと感じました。

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まとめ

 オーストリア発のホラー映画「グッドナイト・マミー」は、多くを語らないスタンスで、観ている人を恐怖に陥れます。それゆえに謎が多い映画でもあり、様々な“考察”が生まれています。謎深まるシーンが多いので、今回はその中から2シーンの考察について解説させて頂きました。この映画、ショッキングなシーンも多いので観るのに勇気がいると思いますが、ぜひ皆さんもその目で、恐怖を味わってみてください。ラストは衝撃です・・・。

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