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ゲームオブスローンズが打ち切りになった理由とは?

「ゲーム・オブ・スローンズ」はアメリカで2011年から2019年まで放送されていたファンタジードラマです。日本でも2013年から有料チャンネルで放送が始まり、世界中にファンがいる作品です。「ゲーム・オブ・スローンズ」は2019年のシーズン8を最後に放送打ち切りになってしまいました。こんなにもファンが多く、長きにわたり愛されていた物語がなぜ打ち切りになってしまったのでしょうか?その理由を調べてみました。

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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」について

 まずはドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」がどのような作品だったのか?その魅力は何か?についておさらいをします。この作品を詳しく知れば知るほど、なぜ打ち切りなったのかが不思議に思えてくるはずです。

原作小説「氷と炎の歌」

 ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、アメリカの作家ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説「氷と炎の歌」が原作になっています。1996年に第一部の「七王国の玉座」が発表されて以来、第五部までが発売されました。第六部、第七部に関しては発表日が未定となっていて、原作ファンは今かと発表を待ち望んでいます。

それぞれのタイトルは以下のとおりです。

第一部:「七王国の玉座」

第二部:「王狼たちの戦旗」

第三部:「剣嵐の大地」

第四部:「乱鴉の饗宴」

第五部:「竜との舞踏」

第六部:「冬の狂風」未発売

第七部:「A Dream of Spring」未発売

現在の最新刊、第五章がアメリカで発売されたのは2011年。タイトルは決定していながら、じつに11年も新作が発売されていないことになります。著者のマーティン氏が高齢ということもあり、小説が完結までたどり着くのか?ファンの間では心配の声も上がっているようです。

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の主軸

 「ゲーム・オブ・スローンズ」では主に、3つのストーリーが同時進行で展開されます。

・ホワイト・ウォーカー(魔物)との戦い

・前任の王の血を継ぐ者による玉座奪還

・七王国の玉座を奪いあう争い

「ゲーム・オブ・スローンズ」はファンタジーではなく人間ドラマだ!

 「ゲーム・オブ・スローンズ」はドラゴンや戦士が登場する物語のため、RPGゲームや映画「ロード・オブ・ザ・リング」のようなファンタジーなイメージがあります。しかし、ゲーム・オブ・スローンズのファンいわく、これは壮大な人間ドラマであるとのこと。

この作品の特徴は、シーズン1からシーズン8にかけて、ハッキリとした主人公が決まっていないことです。つまり物語ごとに、焦点があたるキャラクターが変わっていくのです。登場人物一人ひとりが、それぞれのバックグラウンドストーリーを持っていて、物語で「誰に焦点が当たるか?」によってストーリーの視点や考え方が違います。「正義の反対は“悪”ではなく、“もう一つの正義”だ」という言葉がありますが、まさに「ゲーム・オブ・スローンズ」は、その考え方で物語が展開されていて、誰が“正義”で、誰が“悪”かの線引きがありません。これがほかの連続ドラマと違う特徴であり、「ゲーム・オブ・スローンズ」の魅力ともいえます。

登場人物がたくさんいるので、あなたの人生と照らし合わせて、共感できる人生や考え方をもつキャラクターが一人はいるはず。そのキャラクターに思いを寄せて、作品を楽しむのも良いかもしれません。

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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が打ち切りになった理由

 作品の魅力がわかったところで、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」がなぜ打ち切りになってしまったのか?その真相に迫ります。

原作に追いついてしまったドラマ

「ゲーム・オブ・スローンズ」は2019年に放送されていた第8章を最後に、打ち切りとなり、長きに渡ったドラマ放送に幕を閉じました。8年間に渡って組み立てられた、壮大かつ緻密なドラマは、終盤には畳みかけるように進行され、多くのファンにとって納得がいかないカタチの結末を迎えました。なぜこのようなカタチで打ち切りになってしまったのでしょうか?その理由は、原作小説「氷と炎の歌」のストーリーを追い越してしまったからです。

前述のとおり、原作「氷と炎の歌」は2011年に第五部が発売されて以来、新刊が発売されていません。かなりのスローペースで展開される原作に対して、ドラマ版は着々と進行を進め、原作で世に発表されている物語展開はすべてやり切ってしまいました。これより先は原作が発表されていない以上、映像化することができなかったのです。かといってシーズン8で続編を匂わす展開にしても、次の原作第七部がいつ発売になるのかは、予想がつきません。

こうして原作に歩調を合わせるのが困難になったため、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」は打ち切りとなってしまいました。

打ち切りが決定した後にありがちな畳みかけ進行

 長期にわたりシリーズ化が続く映像作品は、常に打ち切りのリスクと隣り合わせです。監督や脚本家の都合、作中でキーパーソンを演じる俳優の死や不祥事によって、苦しい展開で物語を完結せざるを得なかった作品があります。

 記憶に新しいのは2009年から2015年までアメリカで放送されていたテレビドラマシリーズ「Glee」です。「Glee」はオハイオにある高校の合唱部(グリークラブ)を舞台に、個性豊かな生徒たちが音楽を繰り広げる、ミュージカル学園ドラマ。この作品のキーパーソン、フィン・ハドソン役のコリー・モンテスは、シーズン5撮影直前に急逝しました。これにより物語の構成は大きく変更され、シーズン6は物語も短縮。そのまま、いわば“打ち切り”のようなカタチでシリーズを終えてしまいました。

 このように、諸般の事情で打ち切りせざるを得なくなる事例は、海外ドラマではよく見られます。日本のドラマと違い、長期で展開される物語構成の、海外ドラマならではの事情ですね。

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まとめ

 今回はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の打ち切り理由に関して、詳しく調べてみました。けっして人気がなくなったための打ち切りではなく、原作との兼ね合いという大人の事情があったようです。それでもしっかりと物語を完結させてくれた制作人に敬意を払い、この壮大なドラマを味わってみてください。

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