世界と比べても日本のコーヒー消費率は上位であり、コーヒーを飲むことが習慣になっている方も多くいると思います。
いまや身近な存在となったコーヒーには効果やメリットがある一方で、“寝つきが悪くなる”“歯にしみができる”等デメリットも目にするため、飲まないほうがいい？と疑問を感じますよね。
今回はコーヒーを飲まない方がいい人の特徴やコーヒーのメリット・デメリット、1日の適正量までご紹介しますので、今後コーヒーを飲むときの参考にしてみてください。
コーヒーを飲まない方がいい人の特徴
妊娠中の人
コーヒーの飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取は、流産や、胎児の成長に影響を与え低体重になる可能性やリスクもあります。
カフェインは胎児の成長に必要は鉄分の吸収を抑えてしまう可能性もあるので、妊娠中はコーヒー等カフェインを多く含む飲み物を控える、もしくはカフェインレスのコーヒーにすることをおすすめします。
胃が弱い人
コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」という成分は、胃酸の分泌を活発化させ、胃酸が胃の粘膜を刺激してしまうため、胃が弱い人や胃の調子が悪い人はコーヒーを飲むことを控えるようにしましょう。
寝つきの悪い人
コーヒーを夕方以降に摂取すると不眠の原因となる可能性があります。
コーヒーに含まれるカフェインには、中枢神経系の刺激作用があり、脳内に含まれる眠気をもたらすアデノシンという物質の働きをブロックするため、覚醒を促してしまいます。
コーヒーを飲むと寝つきが悪くなると感じる人は、夕方以降は控えるようにしましょう。
貧血も持っている人
コーヒーを飲み過ぎると貧血を引き起こす可能性があります。
コーヒーに含まれる「タンニン」はポリフェノールの一種であり、貧血の原因にもなります。
鉄分は、全身に酸素を送る「ヘモグロビン」の原料です。
タンニンにはその原料である鉄分の吸収を阻害する作用があり、ヘモグロビンが不足し、結果として貧血になってしまいます。
そのため、貧血を持っている人はコーヒーの過剰摂取は避けましょう。
空腹状態の人
コーヒーの成分である「クロロゲン酸」には、胃腸の働きを抑える作用があります。
そのため、空腹時はよりその作用を感じやすく、胃の動きを弱めることに繋がるため、空腹時のコーヒーは可能な限り控えるようにしましょう。
コーヒーが持つ効果
アロマ効果
コーヒーを淹れている時、コーヒーを飲むとき、コーヒーショップに立ち入った時コーヒーの香りがして、心が落ち着く経験をしたことがある人は多いと思います。
コーヒーの香りは、人間の脳に良い影響を与えて、リラックスできる効果があることが科学的にもわかっているのです。
そのため、心を休ませたい時や落ち着かせたい時にアロマ効果としてコーヒーは最適です。
またコーヒー豆の産地や焙煎方法によってもリラックス効果は変わりますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
健康効果
糖尿病のリスクを減らす
コーヒーに含まれる成分の中には、２型糖尿病など生活習慣病の予防に繋がるものも含まれています。
このことは、日本を含む世界各国から「コーヒーには２型糖尿病を予防する効果がある」と発表されています。
便通に効果的
コーヒーに含まれるカフェインには、副交感神経を刺激して胃腸の蠕動運動を働かせる効果があります。
また実は腸活に良いとされる「オリゴ糖」が、コーヒーにも含まれており、腸内環境を正常に保ってくれることが便通にも効果的と言われています。
癌防止
脂肪が酸化することでできた物質が、DNAを刺激し細胞が突然変異を起こすことで、がんの原因になると言われています。
コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」は酸化を抑える働きがあり、癌防止に繋がるとされています。
ダイエット効果
コーヒーに含まれる「カフェイン」はむくみに効くと言われています。
その理由として、カフェインによる作用で尿量が増加するため、不要な水分を排泄して水分バランスを整えられるので「むくみ」の解消に良いとされています。
またコーヒーに含まれる「カリウム」にも利尿作用があることから、コーヒーはむくみ解消に効果的とされています。
コーヒーをやめるメリット
余分なカロリー摂取防止
コーヒーを飲む際にシロップやクリーム、ミルク等を追加する方は多くいらっしゃると思いますが、コーヒーをやめることで余分なカロリー摂取を避けることができます。
寝つきがよくなる
上述した通り、コーヒーに含まれるカフェインには、中枢神経系を刺激する作用があるため、コーヒーをやめることで寝つきが良くなる可能性があります。
歯に着色しにくくなる
コーヒーに含まれる「ポリフェノール」がペリクルというものと結合すると、歯に着色汚れがついてしまいます。
そのため、コーヒーをやめると着色を防止することができます。
コーヒーの1日の適正量
1日のカフェイン摂取量の目安は、明確な提示はありませんが、一般的には3〜4杯までと言われています。
コーヒーの結果が1〜2杯の場合に比べ、3杯以上の場合に大きな効果が現れるとされる一方で、5杯以上飲んでも効果が見られないと言われるデータもあるため、3〜4杯が目安と考えられます。
コーヒーの代わりにおすすめの飲みもの
ハーブティー
ハーブティはアロマ効果があるため、リラックスしたい時や心を落ち着かせたい時におすすめです。
また種類も多く、栄養素や効能も様々ですので、ご自身に合ったものを選んでみてください。
紅茶
紅茶にもカフェインは含まれていますが、コーヒーの1/4〜1/5程で、リラックス効果や眠気覚ましにもなるためおすすめです。
デカフェ
デカフェとはコーヒー豆からカフェインを抜いたコーヒーのことですが、カフェインが0ではなく15％程度含まれているため、眠気覚ましにもなりますし、カフェインを控えている妊娠中の方にもおすすめです。
まとめ
今回コーヒーを飲まない方がいい人の特徴からコーヒーの効果・デメリットまでご紹介しました。
コーヒーの楽しみ方は様々で、産地や焙煎方法によっても香りや味わいが変わるため、奥が深い飲み物ですよね。
今後コーヒーを飲む際に、今回お伝えしたコーヒーのデメリットや適正量も理解しながら、楽しんでいただけると嬉しいです。