長きにわたり、目覚ましいほどに進化の時系列を辿ってきた映画バットマン。
闇に紛れて悪を蹴散らすその独特な風貌と強さは、多くのファンの胸に刻まれていることでしょう。
今回はそんなバットマンの歴史を時系列で追いながら、バットマンファンの皆さんだけでなく、これから視聴する皆さんのためにも、その魅力を紹介しましょう。
さらに今回は、多くの映画「バットマン」シリーズの中から特におすすめの作品をお教えします!
バットマン作品の時系列
初期/earlies | 1943年 連続活劇『バットマン(原題)』
バットマン役:ルイス・ウィルソン 製作:コロンビア ピクチャーズ 監督:ランバート・ヒルヤー 1949年 『バットマン&ロビン(原題)』 バットマン役:ロバートロウリー 製作:コロンビア ピクチャーズ 監督: スペンサー・ゴードン・ベネット 1966年 初長編『バットマン』 バットマン役:アダム・ウェスト 製作:20世紀フォックス 監督:レスリー・H・マーティンソン |
ティム・バートン版
/Tim Burton ver. |
1989年 『バットマン』
バットマン役:マイケル・キートン 製作:ワ-ナーブラザース 監督:ティム・バートン 1992年 『バットマン リターンズ』 バットマン役:マイケル・キートン 製作:ワ-ナーブラザース 監督:ティム・バートン |
アニメ版/Animation | 1993年 『バットマン/マスク・オブ・ファンタズム』
バットマン役:ケヴィン・コンロイ/玄田哲章 製作:ワーナーブラザースアニメーション 監督:エリック・ラドムスキ
|
ジョエル・シュマッカ―版/Joel Schumacher
ver. |
1995年 『バットマン フォーエバー』
バットマン役:ヴァル・キルマー 製作:ワーナーブラザース 監督:ジョエル・シュマッカ―
1997年『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』 バットマン役:ジョージ・クルーニー 製作:ワーナーブラザース 監督:ジョエル・シュマッカ― |
ノーラン3部作
/ダークナイトトリロジー |
2005年 『バットマン ビギンズ』
2008年 『ダークナイト』 2012年 『ダークナイト ライジング』 バットマン役:クリスチャン・ベール 製作:ワーナーブラザース 監督:クリストファー・ノーラン |
DCEU・ver | 2016年 「バットマンVSスーパーマン」 2017年 『ジャスティス・リーグ』バットマン役:ベン・アフレック製作:ワーナーブラザース監督:ザック・スナイダー |
アニメ/animation | 2017年 『レゴ®️バットマン ザ・ムービー』
バットマン役:ウィル・アーネット/山寺宏一 製作:ワーナーブラザース 監督:クリス・マッケイ バットマン役:山寺宏一 /ロジャー・クレイグ・スミス 製作:ワーナーブラザースジャパン 監督:水崎淳平 |
最新作/ latest | 2022年 『THE BATMAN ザ・バットマン』
バットマン役:ロバート・パティンソン 製作:ワーナーブラザース 監督:マット・リーヴス |
まずは、バットマンが映像化された初期1943年 連続活劇『バットマン(原題)』から最新の2022年公開作品『THE BATMAN ザ・バットマン』までをまとめてみました。
実はこれ以外でも1989年公開のティム・バートン版「バットマン」を受け、テレビアニメ版の「バットマン」も制作されています。
放送はそれから約3年後の1992年にアメリカで開始され、その当時上映されていた映画『バットマン リターンズ』との相乗効果もあって視聴率は上向き傾向でした。
ちなみに日本では1992年~1993年にかけてテレビ東京で一部のエピソードが放送されました。当時中学生の私もみていました。
ただ、今回はあくまで映画「バットマン」の紹介ということで上記には含みませんでした。
ですので、詳しく知りたい方はバットマン (アニメ) - Wikipediaをご覧ください。
絶対観るべきバットマン作品
さて、ここからはいよいよ絶対観るべきバットマン作品の紹介をしていきたいと思います。
作品自体はそれぞれの年代ごとに多数ある「バットマン」ですが、これから紹介する作品を鑑賞いただくだけでも十分「バットマン」の魅力は伝わるかと思います。
また、初期作品は残念ながらもう鑑賞できないものもありますので、残念ではありますがご理解ください。
おすすめ①
【ノーラン3部作/ダークナイトトリロジー】
2005年 『バットマン ビギンズ』
2008年 『ダークナイト』
2012年 『ダークナイト ライジング』
バットマン役:クリスチャン・ベール
製作:ワーナーブラザース
監督:クリストファー・ノーラン
まずはじめは、やはりこの作品でしょう。通称ダークナイトトリロジーと呼ばれるクリストファー・ノーラン監督の3部作による傑作です。
この作品に関してはあまり「バットマン」を知らない方もダークナイトという名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
2005年のバットマンビギンズから2012年の完結となるダークナイトライジングまでひとつなぎのエピソードにもなってはいますが、どこから観ても十分楽しめる作りになっているところもこのノーラン3部作の素晴らしいところです。
さらに言えば、ダークナイトの呼び名の通り「バットマン」の闇をノーラン監督らしい切り口で表現されているところは、スタイリッシュな新しい「バットマン」の誕生ともいえるかもしれません。
また、2008年公開の「ダークナイト」のヴィランであるジョーカー役、ヒース・レジャーの演技は高くは評価されアカデミー助演男優賞を獲得されました。
しかし、ヒース・レジャーはその賞の発表前に28歳という若さで他界されてしましました。
まさにそういった意味でもクリストファー・ノーラン監督のダークナイトトリロジー「バットマン」は、伝説の作品となったのでした。
おすすめ②
【DCEU ver・】
2016年 「バットマンVSスーパーマン」
2017年 『ジャスティス・リーグ』
バットマン役:ベン・アフレック
製作:ワーナーブラザース
監督:ザック・スナイダー
次に紹介する「バットマン」作品は、DCEU(DCエクステッドユニバース)バージョンの「バットマン」です。
監督は個人的にも大好きな作品であるゾンビ映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダー。バットマン役はこちらも俳優として十分すぎる程のキャリアを誇るベン・アフレック。
このDCEU作品は「バットマン」の世界観というよりもDCの他のヒーローたちの世界とバットマンの世界が繋がっている設定で、子供から大人まで楽しめる要素が盛り込まれています。
スーパーヒーロー同士が作品の垣根を越えて力を合わせるといった内容はまさに胸アツでしょう。
2016年公開の「バットマンVSスーパーマン」このタイトルだけでも見てみたくなると思いませんか?
また、主演のバットマン役ベン・アフレックは2017年に自ら主演、監督、脚本の「バットマン」作品を作る予定でしたが計画がとん挫されこれ以降のバットマン役も降板してしまいます。
しかし、今年2023年公開の同じDCヒーロー映画「フラッシュ」で復帰を果たし、さらにティム・バートン版「バットマン」でバットマン役だったマイケル・キートンとの共演も果たしています。
おすすめ③
【最新作/ latest 2022年 『THE BATMAN ザ・バットマン』】
バットマン役:ロバート・パティンソン
製作:ワーナーブラザース
監督:マット・リーヴス
最後にご紹介するのは、昨年公開された最新作『THE BATMAN ザ・バットマン』です。
最新作とあって、現代版のスタイリッシュな雰囲気とバットマンのダークな世界観が完璧にマッチした、これまでとはまた一味違う「バットマン」作品となっています。
主演はロバート・パティンソン。
ダークナイトトリロジーのクリストファー・ノーラン監督が撮った映画「TENET テネット」にも出演しており、今回は監督がマット・リーヴスではありましたがノーラン監督つながりで「バットマン」とは縁があるのかもしれません。
2025年には「THE BATMAN ザ・バットマン2」も公開が決まっておりますので、ロバート・パティンソンのバットマンに再び会えるのが楽しみです。
☆オマケのおすすめ
ここでちょこっとだけオマケです。
映画ではありませんが、Netflixで視聴できる「GOTHAM/ゴッサム」というドラマを紹介させていただきます。
物語の舞台はタイトル通りバットマンが活躍する街ゴッサムシティ。
しかし、主人公はバットマンではなくバットマンの数少ない友人の一人であるゴッサム市警のジェームズ・ゴードンです。
映画「バットマン」では市警を率いる本部長を務めている彼ではありますが、このドラマではそんな彼の若かりし頃の物語を描いた作品です。
なので、バットマンもまだ誕生していません、しかし多くの犯罪者たちに立ち向かっていくジェームズ・ゴードンの勇姿は一見の価値ありです。
また違ったテイストでバットマンの世界観を楽しんでみても良いのではないでしょうか?
まとめ
1943年の連続活劇から始まって80年。映画「バットマン」の歴史をこうして時系列で振り返ると、本当に多くのファンに長く親しまれてきたことがとても深く実感できます。
年代ごとに「バットマン」も進化しながら映画のクオリティも目覚ましく進歩していて、例えばノーラン監督の「ダークナイト」では、大型トラックを街中で縦にひっくり返す荒業を見せてくれたりもしました。
さらにストーリーにおいても最新作の「THE BATMAN ザ・バットマン」では謎解き要素もあったりと、ただのクライムアクション映画ではない深みのある作品であると言えます。
他にも「バットマン」から生まれた敵役(ヴィラン)である「ジョーカー」が単体で映画にもなっており、「ジョーカー」誕生の秘密が描かれたとても見応えのある内容で、バットマンは出てきませんが、こちらも大変おすすめの作品となっております。
80年の歴史を刻んできた映画「バットマン」ですが、闇色のヒーローはさらなる進化した姿とその漆黒の輝きを纏いながら、まだまだ我々を魅了し続けてくれることでしょう。