「あたしンち」は、1994年から読売新聞の日曜版にて連載されていた日常系コメディ漫画作品です。
2012年3月11日で一度連載終了しており、2019年末から週刊誌「AERA 」にて連載再開され今もなお幅広い世代から愛されています。
単行本が刊行されており、2016年1月時点で累計発行部数は1200万部を突破しています。
またアニメ化もされており、第1期は2002年から2009年に、第2期は2015年から2016年に放送されていました。
そんな人気作品である「あたしンち」ですが、作中の主要人物であるお母さんが死亡しているのでは?という噂が浮上しているのです。
そこで今回は、「あたしンち」のお母さんが死亡した噂が本当なのか?またその理由について徹底検証します!
「あたしンち」の作品のご紹介
「あたしンち」は、読売新聞の日曜版にて1994年6月5日から連載開始された作品で、23コマで構成された1話完結形式となっています。
1995年にはコミックス化されており、単行本は全21巻刊行されています。
物語は作者の家族をモデルとした個性派ぞろいの4人家族「タチバナ家」を中心に展開されており、大雑把で節約志向の元気いっぱいな母、寡黙で我が道を行く父、地味で少々不器用な高校生みかん(あたし)、シャイで傷付きやすい常識人な中学生の弟ユズヒコ、そしてそんな一家と関係を持つ周囲の人々が織りなすクスッと笑えるユーモラスでどこか懐かしさも感じられる作品です。
アニメ化された際、西東京市田無が物語の舞台となり5回建てマンション3LDKに一家が住んでいる、という設定になっています。
日常的な出来事を面白おかしく描かれ、老若男女問わず幅広い世代から愛されています。
あたしンちのお母さんは死亡していた!?あの噂は本当?徹底検証します!
あたしンちは日常を描いたほのぼのとした漫画作品なのですが、何故かあたしンちのお母さんが死亡しているのではないか?という噂がファンの間で流れています。
その理由について2つあるので、詳しくご紹介していきます。
あたしンち漫画最終回について
あたしンち漫画版は2012年3月11日に最終回を迎え、連載を終了しました。
この最終回の展開がいつもとは明らかに違っており、異様な光景が見られました。
初めのコマから「はなはだ、とーとつですが」と歌が流れており、みかんやユズヒコだけでなくこれまで登場してきた人々が驚いた表情で空を見上げていました。
その視線の先に、なんとお母さんがエプロンをマントがわりにして空を飛んでいたのです!
空を飛んでいたお母さんは、そのまま窓から家に入り平然とした顔でいつも通りエプロンを付け直します。
そして「今日は遠い方のスーパーが特売だったのよ!」と、得意げに話します。
その様子を見ていたお父さんが、「いつから飛べるようになったんだ、オマエは…」と言うところで物語は終了しました。
あたしンちという作品は今までファンタジー要素は全く出てこなかったので、この最終回の展開はなんともシュールであるとファンの間で物議を醸したのです。
人間は死んだら魂は天に召されるため、このお母さんは既に死亡していることを暗示しているのではないか?という考察や、作者が精神的に病んでしまったからこんな構成になったのでは?という憶測が流れました。
また、お母さんの設定には体脂肪率が51パーセントあるというものがあり、この異常な体脂肪率のせいで長生きできずに死亡したのではないかという推測も。
こうした様々な憶測や推測が、やがて都市伝説のように噂がひとり歩きしていったのではないでしょうか。
あたしンちの母が死亡したという噂の真相
実は原作者であるけらえいこ先生のインタビューが残されており、それによると連載を終了するきっかけが夫婦共に体調を崩してしまったことを名言しています。
執筆活動はスタッフを採用しないで進めていたためかなり根を詰めて行っており、また同作品のアニメに関する仕事が重なり体力が限界を迎えていたとのことや、東日本大震災のショックが続いていて活動を続けるのが苦しくなったことも理由に挙げられていました。
そして最終回の構成についても、2022年のインタビューにて触れられています。
けらえいこ先生自身は日常のエピソードで終わらせたかったが、有終の美を飾れるアイデアが思い浮かばなかったそう。
そこで、けらえいこ先生は最終回をミュージカル風にすることを考え浮び、あのような構成に落ち着いたようです。
先生本人は、最終回の構成を気に入っているとのこと。
また、一部のファンの間で先述した噂が流れたことに対してビックリしたそうです。
ちなみに、あたしンちは2019年に週刊誌「AERA」で連載再開されており、2021年に単行本「あたしンちSUPER」が刊行され2023年2月時点で2巻発売されています。
連載が再開された後もタチバナ家全員登場しており、これによりお母さんが死亡した説は完全に否定されました。
現在のあたしンちはどうなっている?以前と変わらない?変わった部分ある?詳しくご紹介します!
現在連載されているあたしンちは、以前と変わらずユーモラスに日常生活を描かれていますが、スマートフォンなど現在普及されている精密機械や家電が登場しており、この点に関しては時代の流れを感じられますね。
コロナ対策用と思わせるマスクについてのネタや、動画サイトにて赤ちゃんが登場する映像にハマるお母さん、「Uber eats(ウーバーイーツ)」を彷彿とさせるフードデリバリーサービスを利用しようとスマートフォンと格闘するお父さんなど、現代の時事問題がたくさん盛り込まれています。
あたしンちのファンからは一気にアップデートされたことに驚きつつも、現代の「あるあるネタ」に共感を覚え親近感がより一層増したようです。
日常生活にあるささやかなことを上手くすくい上げ、ネタへ昇華されているのが魅力的なのが強みである同作品は、現在になっても幅広い世代から人気を得ています。
まとめ
今回は、あたしンちのお母さんが死亡していた噂が本当か?についてご紹介しました。
内容をまとめますと
- 日曜版最終回にて、お母さんが空を飛ぶというシュールな展開にファンの間で物議を醸しました。
- そのため、あたしンちのお母さんは死亡したから空を飛んでいたのでは?という憶測が流れました。
- あたしンちが連載再開され一家全員ちゃんと登場していたので、お母さん死亡説は完全に否定されています。
連載再開したあたしンちは現在も好評なので、長く連載が続くよう頑張っていただきたいですね。