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アナベル人形は実話!?嘘?どこまで本当なのか徹底解説!

人間と似た姿をして、ときには子供の話し相手や遊び相手になったりする人形。しかし、愛らしさがある一方で、日本人形やフランス人形に怖さを感じる人も多いかと思います。

 

人形はホラー映画でも定番の一つですが、実在の呪いの人形を題材とした作品はあまりなく、有名なホラー映画アナベルは実話とされていますが、本当なのでしょうか? 本記事では、最恐の呪いの人形、アナベルは実話なのかについて、解説します。

 

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実話なのか?本物のアナベル人形とは

現在三作あるアナベルシリーズですが、映画はフィクションで、まったく同じ事実があるわけではありません。しかし、呪いの人形としてのアナベルは実在し、一部実話とリンクしているところがあります。

 

本当のアナベル人形はどれほど恐ろしいのか? 実際に起こったとされることを見てきます。

 

①看護師ドナが体験した恐怖

「アナベル 死霊館の人形」の冒頭で、若い看護学校に通う女性二人と男性一人が、自分たちが体験した、人形にまつわる恐ろしい出来事を、ウォーレン夫婦に話しているシーンがあります。

映画ではほとんど触れられていないこの話こそ、本物のアナベル人形にまつわる話です。

 

彼らは、人形の持ち主であるドナ、ルームメイトのアンジー、男友達のルーという三人で、のちに呪いの人形として知られるようになる人形は、ドナの母親が娘の誕生日にとプレゼントしたものでした。

 

ドナは人形を気に入りましたが、奇妙なことはすぐに起こりました。

人形の位置が変わっている……二人が家を留守にして返ってくると、いつも人形の位置が変わっているのです。最初は気の所為かと思ったものの、やはり間違いなく、話を聞いたルーは、人形は燃やしたほうがいいんじゃないかと提案します。

 

しかしドナとアンジーは、そこまですることない、ちょっと動くだけだしと、人形をそのままにすることにしましたが、その選択がさらなる恐怖を呼び込みます。

 

家の中で、なぜか羊皮紙が見つかるようになったのです。ドナもアンジーも羊皮紙など持っておらず、そのうちの一枚に、「ルーを助けて」と、子供のものと思われる字で書かれていました。

 

さすがに怖くなったドアは、霊媒師に相談しました。

霊媒師が言うには、人形には、アナベルという7歳で亡くなった少女の霊がついているというのです。霊が取り憑いた人形など、手元に置いておくのは気味が悪いものですが、ドナは幼くして亡くなった少女に同情し、人形を捨てずに手元に置いておくことを決めます。

 

しかし、そんなドナの優しさをあざ笑うように、ルーが毎晩、アナベル人形に首を絞められる夢を見るようになります。なぜそんな夢を見るのか確認するためか、ルーはドナとアンジーを訪ねますが、そのとき隣の部屋から物音が聞こえ、ルーは原因を確かめるために部屋に入ります。

 

半ば予想していた通り、部屋の中にはアナベル人形が座っていました。ルーは怖くなりましたが、人形に近づきます。すると突然、胸のあたりに激しい痛みを感じて、視線を向けるとシャツには血が滲んでおり、怖くなったルーは部屋の外に出ます。

 

騒ぎを聞きつけたドナとアンジーも驚き、怪我を治療するためにルーがシャツをめくると、獣の爪のような跡が残されていました。

 

事態がどんどん危険な方向に向かっていると思ったドナたちは、ウォーレン夫婦に相談しますが、夫婦の話を聞いた三人はゾッとしました。

幼くして命を失った少女の霊が憑いていると思っていた人形には、本当は悪霊が憑いており、ドナの同情に感謝して優しく接するような存在ではなかったのです。

 

これ以上人形を手元に置いておくのは危険ということで、ウォーレン夫婦が引き取り、彼らが世界中から集めた霊的なものを保管しておくために作った、アメリカのコネチカット州にあるウォーレン・オカルト博物館に、誰も触れないようにケースに入れて保管されることになったのです。

 

②ウォーレン夫婦とは何者なのか?

映画にも登場したエド・ウォーレンとロレイン・ウォーレンは、実在する人物です。

エドは、カトリック教会が認めた悪魔研究家であり、悪霊を祓うこともできたようです。妻のロレインは、いわゆる霊感がある人だったようで、透視や、霊を感じたり見たりすることができる能力をもっていたようです。

 

二人は、ときにペテン師などと叩かれながらも、悪霊を祓ったり、怪奇現象についての講演をしたり、各地で集めたいわくつきの品々を博物館で保管したりといった活動を続け、2006年にエドが、2019年にはロレインが亡くなりましたが、博物館は今も残っており、アナベル人形もガラスケースに収まっているそうです。

 

③人形を怒らせた者の末路

「アナベル 死霊館の人形」でミアとジョンが体験したような事件は、実際には起こっていませんが、アナベルを怒らせたがゆえに命を奪われたのではないかと思われる事件はあります。

 

一つは、呪いの人形なんて馬鹿げてる、殺せるものなら殺してみろと言わんばかりに、アナベルが収められたガラスケースを叩いた男が、バイクで家に帰る途中、交通事故で亡くなりました。

 

もう一つは、悪魔など神に勝てるはずものない、神のほうが偉大だと言って、アナベル人形を放り投げた神父が、こちらも帰る途中にトラックとの事故を起こし、一命は取り留めたものの、事故の直前、バックミラー越しに人形を見たと証言をしています。

 

これらの事故が、本当にアナベルによって引き起こされたのかどうかは分かりませんが、彼らがやったことと、アナベルという存在を考えると、アナベルが引き起こしたことと思えてきます。

 

実際、怪奇現象には慣れているはずのウォーレン夫婦も、娘のジュディに「人形の目を見てはいけない。認識されてしまうから」と言って、目を見ないように言い聞かせていたようです。

 

そういった理由から、人形を100万ドルで譲ってほしいと言ってきた人物もいたようですが、ウォーレン夫婦は、この人形を外に解き放ってしまうのは無責任だとして、断ったようです。

 

④本物のアナベル人形の姿は?

映画では、なんとも不気味な姿をしたアンティーク人形であるアナベルですが、本物のアナベル人形は、1915年に発売された、ラガディアンという市販の人形です。

 

「アナベル 死霊人形の誕生」の最後で、ヒギンズ夫婦がアナベルと名乗ったジャニスにプレゼントした人形、「アナベル 死霊博物館」で、ジュディがテレビを見ているときに一瞬映る人形、それこそが、ラガディアン人形です。

 

映画のアナベル人形よりもかわいらしく、呪いの人形には見えませんが、なんの害もなく、子供に喜ばれそうな人形の姿とのギャップに、ゾクッとくるものはあります。

 

本物のアナベルも、前面がガラスの木箱に収められており、「絶対に開けないでください」という注意書きがされていて、デビルのタロットカードも貼り付けられており、映画とほとんど同じように保管されているようです。

 

⑤アナベルに取り憑いたのは悪魔?悪霊?

映画では、悪魔が人形に取り憑くために許可を求めてきた、というくだりがありますが、ウォーレン夫婦がドナたちに語ったところでは、人形には悪霊が憑いている、とのことでした。

どう違うのか、今ひとつピンとこないという方のために、それぞれについて簡単にお話します。

 

悪魔(Devil)は、キリスト教、西洋文化で最もよく知られている、邪悪なものの象徴のような存在です。元々は神の使者であった存在が、堕天使となって神の敵対者となったもの、とも言えます。

 

悪霊(Evil Spirit)は、その名のとおり、悪意をもつ霊的な存在、あるいは精霊を指します。

キリスト教以外の宗教や民間信仰でも見られる存在で、神の敵対者というものではないですが、その存在は神聖な場所や人間にも悪影響をもたすため、儀式などを通じて祓う、という試みがなされることがあります。

 

アナベルに憑いていたのは悪霊だったのか、それとも人形を利用して人間の魂を奪おうとした悪魔だったのか……どちらだとしても一つ言えることは、呪いの人形と呼ばれるアナベル人形もまた、邪悪な何かに利用された被害者と見ることもできる、ということです。

親しまれるはずの存在が恐れられるというのは、人形としても不本意なことかもしれません。

 

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アナベルシリーズはどんなストーリー?

映画のアナベルは、これまで(2023年9月現在)3作が公開されています。本物のアナベルの話をする前に、3作それぞれのあらすじを、時系列順にご紹介します。

 

①アナベル 死霊人形の誕生

1957年。12年前に交通事故で娘のビーを亡くした人形職人、サミュエル・マイルズとその妻、エスターは、自宅にシスター・シャーロットと孤児の少女6人を迎え入れます。

 

新しい家と新しい生活にはしゃぐ少女たちでしたが、楽しい日々は長くは続きませんでした。

ある夜、ジャニスという少女が「私を見つけて」書かれたメモを見つけます。ジャニスはそれを読み、サミュエルから入ってはいけないときつく言われていたビーに部屋に入り、導かれるようにクローゼットを開けます。するとそこには、白いドレスを着た少女の人形が置かれていました。

 

ジャニスは人形のことをシャーロットに話しますが、シャーロットは、ここを追い出されたら私たちみんなが路頭に迷う、軽率な行動は控えてと言います。

その後、ジャニスはマイルズ夫婦の過去に娘を亡くしていたことを知り、親友のリンダとともにビーの部屋に訪れます。しかし、リンダは途中で、この部屋には入っちゃダメと言って出て行ってしまい、一人残ったジャニスの前に、ビーらしい少女が現れます。

 

「助けてくれる?」

 

そう言った少女に、ジャニスが「どうすればいい?」と聞くと、少女は振り返り、悪魔のような邪悪な顔で「魂をくれ」と言って襲ってきます。

 

ジャニスは逃げますが、闇に襲われ、階段から落ちて怪我をします。翌日、ジャニスは再びシャーロットに、この家には何かがいる、たぶん悪魔がいて、私を狙っていると訴えますが、シャーロットは、あなたは強いから大丈夫と言って、宥めます。

 

しかし翌日。

ジャニスは外の納屋の中で"何か"に襲われ、倒れて仰向けになったところをビーらしき少女に襲われ、黒い液体を流し込まれます。悲鳴が聞こえ、シャーロットたちが駆けつけますが、ジャニスは何事もなかったように「大丈夫」と笑いますが、リンダだけは、その笑顔に違和感を覚えます。

 

ジャニスがおかしいことを「同情してほしくて演技してるだけ」と言って一蹴するシャーロットに、リンダは悩み、サミュエルに人形のことを話します。サミュエルは人形に近づくなと言って、十字架を手に"何か"を退治しようとしますが、殺されてしまいます。

 

その後リンダが襲われる事態に至り、シャーロットはエスターに、何があったのか話すように迫ります。エスターの話によると、ビーという愛称で呼んでいた娘、アナベルを亡くした悲しみから、悪魔信仰に忠誠を捧げ、やがて現れた悪魔は、人形に取り付く許可を求めてきました。

 

夫婦がそれを許可すると、悪魔は力を増し、わずかではあるものの、二人の前にアナベルの姿を見せるようになりました。しかし、当然それはアナベルではなく、エスターは魂を奪われそうになり、命は助かったものの、顔の半分に焦げたような傷が残ってしまいます。

 

サミュエルは神父を呼び、人形に取り憑いた悪魔を人形ごと封印し、その後何事なく時は過ぎました。そして、償いのつもりでシャーロットたちを迎えたものの、それは悪魔が望んだことであり、結果として封印が解かれてしまったのです。

 

シャーロットたちは逃げようとしますが、悪魔の力で家から出られず、リンダはアナベルの部屋に逃げ込みます。するとそこに、ナイフを持ったジャニスが現れ、リンダを刺そうとしますが、シャーロットが助けに来て、人形とジャニスをクローゼットに閉じ込め、シャーロットとリンダは外に逃げます。

 

やがて警察が駆けつけますが、クローゼットの中には人形だけが残されており、ジャニスの姿はありませんでした。ジャニスは行方不明のまま、教会によって人形と屋敷は清められ、シャーロットたちは別の土地に移っていきます。

 

それから12年後。

ジャニスは自らをアナベルと名乗り、孤児院にいたところを引き取り、育ててくれたヒギンズ夫婦を恋人と二人で殺害、追いつめられて自ら命を絶ちますが、このシーンは「アナベル 死霊館の人形」の序盤のシーンと繋がります。

 

②アナベル 死霊館の人形

物語は、1971年、若い看護学校に通う女性二人と男性一人が、自分たちが体験した呪いの人形、アナベルにまつわる話を、エド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン夫婦に話すところから始まります。

 

そして時は少し遡り、1970年のある日、出産を間近に控えたミアとジョン・フォーム夫婦は、幸せな日々を過ごしていました。夫のジョンは、人形が好きな妻のミアが、ずっと探していたアンティークの人形(アナベル人形)を見つけて、プレゼントします。

 

その日の夜、隣に住むビギンズ夫婦の家から叫び声が聞こえて目を覚ましたミアは、ジョンを起こします。警察を呼ぼうというミアの言葉を「大丈夫」と言って遮り、ジョンはビギンズ夫婦の家に様子を見に行きます。

 

戻ってこないジョンを心配して外に出ていくと、ジョンが出てきて「家に戻って救急車を呼べ」と言います。ミアは小走りで家に戻り、911に電話して状況を説明しますが、直後、人形を抱えた女と、その恋人の男に襲われます。

 

ジョンが戻ってきたことで助かり、男は駆けつけた警察に射殺されますが、女は人形を抱えたまま別室に閉じこもり、警察がドアをこじ開けたときには、人形を抱えたまま自殺していました。

この女こそ、前作で行方不明になり、その後ビギンズ夫婦に引き取られたジャニスです。

 

お腹の赤ちゃんは無事だったものの、殺人犯である女が死ぬときに抱えていて、その血を浴びた人形を気味悪がり、ミアはジョンに、人形を捨てるように頼みます。ジョンもそれを聞き入れ、人形を捨てます。

 

ミアは女の子を出産し、リアと名付けて、別のアパートに引っ越して新しい生活を始めようとしますが、引っ越し後に荷ほどきしていると、ジョンが捨てたはずの人形が出てきます。

 

神父の話を聞いて、恐怖に打ち勝つことが大事だと言われていたミアは、人形を家に置くことを決めますが、白い服を着た少女や、アナベル(ジャニス)の霊に襲われたり、悪魔のような真っ黒な手に腕を掴まれたりといった、説明のつかない事象に悩まされ、ミアは徐々に精神を追いつめられていきます。

 

ミアは、アナベル(ジャニス)と恋人の男が殺人を犯した本当の動機を、事件を捜査した刑事に訪ねますが、刑事は、麻薬のやりすぎで幻覚を見ておかしくなったのが真相だと言って、真面目に取り合おうとしません。しかしミアは食い下がり、現場の写真を確認、アナベル(ジャニス)が死んでいた部屋の壁に、血で書かれた印を発見します。

 

印の意味を聞くも、意味などないという刑事から、二人が信仰していたカルトのことを聞き出し、本屋で印の意味を確認するために本屋に行きます。

そこで、いわゆる霊感のある女性、エブリンと出会います。エブリンは、ミアと同じ歳ぐらいの頃に、ルビーという娘を交通事故で亡くしており、罪悪感から自殺しようとしたが、まだ死ぬときじゃないというルビーの声を聞いて助かったという過去があることを聞きます。そして、あなたにも家族を守る使命があると言います。

 

その後も怪奇現象が収まらない状況に、ジョンとミアはペレズという神父に相談します。悪魔を遠ざけたいというミアに、神父は、バチカンが認めた悪魔祓い専門の夫婦がいるから、連絡を取ると言いますが、時間がかかるため、神父は、人形は私が預かると言って引き取ります。しかしその夜、悪魔は神父を襲い、人形は何者かの手によって持ち去られ、行方不明になってしまいます。

 

ペレズ神父が事故で入院したことを知ったジョンは、ミアに電話し、すぐにアパートを出るように言いますが、神父の姿をした悪魔が現れ、リアはベビーベッドから消え、一緒にいたエブリンをアパートから締め出し、ミアを追いつめていきます。

 

ジョンが駆けつけると、ミアはリアを守るために、人形を抱えて飛び降り、自殺しようとします。しかし、ジョンとエブリンの説得に応じ、ミアは生きることを選択、代わりに、自分の使命を全うするのは今と、エブリンは人形を抱えて飛び降り、命を落とします。直後にリアはベッドに戻り、ミアたちは日常を取り戻します。

 

そして六ヶ月後、新居に引っ越したミアたちは、アナベルを見ることもなくなり、不幸な出来事から立ち直りつつありました。

 

再び行方不明になっていた人形は、とあるショップに置かれており、娘への誕生日プレゼントにと、一人の女性が買い取ります。この女性は、オープニングで呪いの人形の体験談を話していた看護師の女性の母親であり、物語は最初へと戻り、その後、人形は悪魔祓いの専門家であるウォーレン夫婦が厳重に管理している、というところで幕を下ろします。

 

③アナベル 死霊博物館

アナベル人形を引き取ったエドとロレインのウォーレン夫婦は、人形による悲劇を防ぐべく持ち帰り、いわくつきのものを保管している自宅地下室で、厳重に保管することを決めます。

 

しかし道中、交通事故によって帰り道に交通規制がかかり、迂回しますが、道を間違えた挙げ句、車はエンジントラブルで停止してしまいます。

 

エドは車を降りてエンジンを確認、ロレインは地図で場所を確認しますが、気配を感じて外を見ると、そこは墓地の入り口であることに気づきます。

交通事故の現場で見た女性のものらしい声が聞こえ、再び墓地の入り口を見ると、複数の霊がいて、エドの周りを霊が取り囲んでいます。

 

危険を感じたロレインは、エドを呼び戻そうとしますが、その瞬間、エドは霊に突き飛ばされて車道に放り出され、走ってきたトラックに轢かれそうになりますが、回避して助かります。

 

これもアナベル人形によるものかもしれない……そう思った二人は、早々に家に帰り、予め連絡してあった神父とともに地下室に行き、人形を清め、トリニティ教会が取り壊されるときにもらったというガラスケースの中に収め、鍵を掛けます。

 

それから一年後、怪奇現象への対処や、死霊博物館と呼ばれる地下室に、いわくつきのものを保管しているウォーレン夫婦について、疑いの目を向ける記事が新聞に載り、娘のジュディは学校で孤立します。もうすぐ誕生日ということもあり、誕生日パーティーに誘うも、誰も首を縦に振らず、ジュディ自身もロレインと同じく霊感をもっていることもあり、クラスメートだけではなく、その親からも警戒されてしまいます。

 

ある日、ウォーレン夫婦は用事で家を空けることになり、ベビーシッターとして、同じ学校の上級生であるメアリーを呼びます。メアリーはジュディのためにケーキを作ろうと、材料を買うために片思いのボブがバイトしている店に寄って買い物をしますが、そこで友人のダニエラと会います。

 

ダニエラは、宿題を一緒にやろうと誘い、なぜかジュディの家に興味をもっており、警戒したメアリーは誘いを断りますが、押しの強いダニエラに負けて、一緒にジュディの家に行きます。

 

ダニエラは、ジュディの警戒心を解くために、ローラースケートをプレゼントし、ローラースケートを試すためにジュディをメアリーが外に行くと、地下室に行ってはダメという警告を無視して、家中を探し回り、地下室の鍵を見つけて部屋に侵入すると、いわくつきのそれらに触れ、ついにはアナベル人形が入ったガラスケースを開けてしまいます。

 

ケーキを焼くのに火をかけっぱなしで放置したことで警報がなり、ガラスケースの鍵を閉めることなく、ダニエラは急ぎ上に戻りますが、アナベルはガラスケースを開けて出てきます。

 

家に戻ってきたジュディとメアリーでしたが、ジュディは椅子に座っている人形を目撃、白い服の女に襲われますが、十字架を向けたことでなんとか助かります。メアリーもまた、見知らぬ少女を目撃し、少しずつ、説明のつかないことが起こり始めます。

 

不安を残しながらも、ピザを食べ、ケーキを食べ、楽しい時間を過ごし、メアリーがジュディを寝かしつけるために寝室へ行き、話をしている間に、ダニエラは再び地下に行き、父親の霊との接触を試みます。

 

ダニエラが地下室に興味をもったのは、自分が運転する車で交通事故を起こし、大好きな父親が死んでしまったために、もう一度会いたいという思いからでした。事故について、誰もダニエラを責めてはいませんでしたが、彼女は自分を責め、強い罪悪感をもっていたのです。

 

地下室の鏡に映った父親の姿……しかし次の瞬間、顔が半分崩れた父親が目の前に現れ、ダニエラは逃げ出しますが、ドアは開かず、地下室に閉じ込められてしまいます。

 

一方のメアリーは、ジュディを寝かしつけてから食器の片付けをしようとしますが、テーブルの中央に置いたコップが落ちて割れたり、正体不明の音に悩まされ、ジュディもまた、アナベル人形に襲われます。

 

玄関への道も塞がれてしまったジュディとメアリーは、電話でウォーレン夫婦に助けを求めますが、電話の主は別の"何か"で、アナベルに代わって、娘に魂をあげてと言います。

 

ジュディとメアリーは地下に行き、ダニエラと合流、何に触ったのかというジュディの質問に、すべてに触った、もう一度父親に会って謝りたかったと告白し、三人はなんとか家から逃げようとしますが、ダニエラが白い服の女性に捕まって憑依されてしまいます。

 

事態を収拾するには、アナベルをガラスケースの中に戻して、再び封印するしかありません。

ジュディとメアリーはアナベルを探し出し、ガラスケースに戻そうとしますが、憑依されたダニエラに襲われます。メアリーが殺されそうになりますが、ジュディが機転を利かせて、古いフィルムに収められていた悪魔祓いの儀式を再生したことで、ダニエラに憑いていた悪霊は離れます。

 

ジュディはその隙に地下室に行き、人形をガラスケースに戻そうとしますが、直後に実体化した悪魔に襲われ、魂を吸われそうになります。

 

近くにあった十字架を手に取り、悪魔の手から逃れますが、悪魔は地下室の"彼ら"を操って襲ってきます。メアリーが助けにきて、人形をガラスケースに収めてドアを閉じようとしますが、中々閉まりません。

 

徐々に追いつめられていく二人でしたが、憑依から逃れたダニエラが走ってきて、メアリーと一緒にドアを閉め、鍵をかけたことで、人形は再びガラスケースに封印され、怪奇現象は収まります。

 

翌日、ウォーレン夫婦が帰宅、三人はすべてを話し、それぞれ新しい、幸せな日常を迎えて、物語は幕を閉じます。

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本当に存在する呪いの人形

呪いの人形という、ホラーでは定番のアイテムで新たな恐怖を描いたアナベルシリーズ。姿やエピソードは違うものの、アナベル人形の呪いは実話でした。

本物のアナベル人形の話を知った上で、アナベル三部作を時系列順に見てみると、また違った面白さ、怖さを感じられるかもしれません。一度観た方も、ぜひリピートしてみてください。

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