『アバウトタイム』は2013年に公開されたイギリスのSFロマンス映画で、監督リチャード・カーティス脚本でイギリスで撮影されました。
『アバウトタイム』公開直後は、新鮮なコンセプトとして高評価だった恋愛映画でしたが、時が経過するにつれて、映画のストーリーに冷めた意見が多く出始め、考えてみればそうだよなーと言うようなコメントで、気持ち悪い映画と賛同する人が増えました。
ツイッターでも率直な意見が多く、主人公の言動が理解できない、自分達だけ良ければ他はどうでもいいのかなど演出にまで気持ち悪いコメントが殺到しました。
そこで、欧米での興行収益高やベストカップル賞にまで獲得した本作の何が気持ち悪いのか考察してみました。
アバウトタイムは気持ち悪い?Twitterからの意見
- 主人公ティムのタイムトラベルの能力で、過去に戻ったことにより「未来」が書き変わってしまうので、メアリーは、情報操作され続けてる
- ティムの妹を事故から救うためタイムリープしたのに、ティムの子供が別人になってしまった
- 大切な人たちを操って自分のミスを隠したり
- タイムトラベルができる能力があるのに有効活用できてない
- 楽しみにして鑑賞したのに意味がわからない
- クッキーのシーン鳥肌たった嫌すぎた
- 「もう1回したい!タイムトラベルしよ!!」を2回も繰り返すのが気持ち悪い
- 予告がめちゃ気持ち悪い
アバウトタイムのあらすじ
イギリスのコーンウォールに住む主人公ティムは大人しく、自分に自信がモテない青年でした。しかし、ある日、父親からうちの家系には男だけに21歳になると、代々伝わるタイムトラベル能力があることを告げられます。父親の言う通りにタンスに入り、行きたい場所と時間を念じると過去に遡ることが出来ました。
その夏、ティムはその能力を使って彼女を作ろうと決意します。
妹キットカットの友人シャーロットが夏休みに間に泊まりにくると、ティムは一目惚れ、最後の日に告白します。ティムはシャーロットからもっと早くに行ってくれればいいのにと言われ、タイムスリップを試みますが、恋は進展せず。
それから数年が過ぎ、ロンドンで父親の知り合いであるハリーの家に居候しながら、ティムは弁護士として働きいていました。
ある夜、ティムはバーでメアリーと出会い、意気投合し連絡先を交換します。帰宅するとハリーはうなだれており、理由を聞くとメインキャストがセリフを覚えておらず、初日に公演は失敗してしまったと言うことでした。
ティムは過去に戻り、その主役にセリフを覚えるように促し、戻ったティムはハリーの初日公演が大成功したことを知ります。
ハリーはその後有名演出かとして有名になるが、ティムは後日メアリーに連絡先を確認すると見当たらない。
過去で自分がしたことにより、出会いが帳消しにされてしまったことに気づきます。
落胆したティムでしたが、新聞で写真展の広告を見つけ、メアリーとの会話で写真が好きなことを知っていたティムはその写真展に毎日足を運びます。
幸いメアリーに再会することができたティムでしたが、メアリーには既に彼氏が。
以前にはいなかったので、彼氏と出会った日を聞き出し、過去にタイムスリップします。
彼氏との出会いを阻止できたティムはメアリーと付き合うことに成功、その後は順調に結婚、そしてポージーという娘が誕生します。誕生日パーティを催すティムの元へ、妹が事故にあったことを知らされます。病院へ駆けつけたティムはキットカットの彼氏に問題があることに気づき、過去に戻り、二人の仲をさきます。
意気揚々と帰宅したティムだったが、娘を抱いた瞬間、その子が見たこともない男の子だったのです。
驚きを隠せないティムは父親に相談、子供が生まれる前にタイムスリップすると、精子と卵子のタイミングにより、子供は変わってしまうと助言されます。
それから、父親は自分がガンに侵され、その原因が結婚前の喫煙が原因だったと告白。タバコは妻との出会いのきっかけでもあるため、過去には遡らないと宣言します。
それから、ティムに幸せになるための大事な話をします。
1日が終わったら、その日をもう一度遡って過ごしてみなさい。
ティムは父親の助言通り、毎日、その日に戻って過ごすことで、小さな気づきを多く経験して行きます。
やがて、父は亡くなり、メアリーから3人目の子供が欲しいと懇願されます。
過去に戻っていつでも父に会えたティムは、それが父親との永遠の別れだと感じ、また父親に会いに過去に戻り、その事を話し涙します。最後の思い出に、誰も会わないでティムの幼少期に戻り楽しい時間を過ごします。
それ以来、ティムはタイムトラベルをしなくなりました。
当たり前に訪れる毎日を大切に過ごし、今日という日が最後で、ありふれた日常が幸せだということ、
過去は変えられないからこそ、人は時間を旅しているのだという事を学んでいきます。
永遠のカップルを目指す本筋
本作のヒロインであるメアリーを演じているのはカナダの女優レイチェル・マクアダムスで、10代の頃から恋愛映画に引っ張りだこの実力派俳優です。
表紙では主人公ティム役のアイルランドの俳優ドーナル・グリーソンで、何も知らないメアリーが大笑いしている広告とストーリーにイマイチ噛み合わない印象があるようです。
二人の共演は申し分ないくらい雰囲気のいいロマンスモードのキャスティングでしたが、ティムがメアリーに執着し過ぎていて、過去に戻りながら自分探ししているような、自己中心的にタイムスリップを利用しているようにも捉えられてしまいます。
劇中で登場するティムの父親役であるイギリスのベテラン俳優ビル・ナイトと、ティムの母親役のスコットランドのベテラン女優リンジー・ダンカンの夫婦役は一生を連れそう関係が理想的すぎた演出でした。
その子供であるティムもまた永遠の愛を誓ったメアリーと人生を過ごしていく過程で、代々伝わる能力を屈しし、試行錯誤しているストーリー展開です。
そして、自分のため、妹を助けるため、父親に会うためなど、家族ぐるみで使用できる能力にも、子供を持った時に限界を自覚する時は来ます。
まとめ
過去へタイムスリップできれば、同じ過ちは繰り返さないし、そのチャンスを取り戻すことも可能です。それを利用した主人公が恋愛から人生を学んでいくという、コメディ要素もあるSFラブストーリーでもあります。
U-NEXT、TELASAで見放題配信されており、Prime Video、Rakuten TVではレンタルで視聴することが出来ます。
気になった方は是非、動画配信サービスで視聴してみてはいかがでしょうか。