2022年1月7日に公開され世界中で大ヒットをおさめた「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」。「ホーム」シリーズ3作目であり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に移行しトムホランドを主演に迎えたスパイダーマンシリーズの集大成と呼べる作品となリマした。
全米興行収入歴代3位となり、国内でもコロナ禍において公開されたハリウッド映画の興行収入No.1を記録しています。
そんな本作の気になる今後の展開はどうなっているのでしょうか。
この記事ではその続編に関して解説していきましょう。
スパイダーマンノーウェイホームの続編は?
「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」の続編に関する話題は多く噂レベルのものから製作陣のコメントなど多肢に渡ります。
まず紹介するのがソニー・ピクチャーズ元会長エイミー・パスカル氏の発言です。
「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」のアメリカ公開直前である2021年11月下旬、米ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが「ホーム」シリーズに続く新たな三部作の製作を共同で進めていく意向にあることが明かされました。
そのおよそ1年後2022年12月には、ソニー・ピクチャーズ会長のトム・ロスマン氏も具体的な時期は伏せたものの製作を明言。さらにはその3ヶ月後にマーベル・スタジオもこれら発表に反応する形で社長であるケビン・ファイギ氏より企画が進行しており、脚本が執筆されていることが明言されました。
しかしここまで順調であったかと思われましたが2023年5月より全米脚本家組合によるストライキが開始されました。
これにより脚本の執筆作業も一時中断されたとの発表がありました。
同年10月に脚本家たちによるストライキは無事集結を迎え、多くのハリウッド映画プロジェクトが再始動することとなりましたが現状ストライキ終結後に再会を約束されていたスパイダーマン新三部作に関して公の発表はされていません。
またMCU版スパイダーマンを務め上げたトム・ホランドはストライキ中にこのように語っています。
「再び彼を演じられたらラッキーだと思うけど、それは待ってみないとわかりません」
この発言からも4作目以降の制作を行おうと動いている事実がある反面その内容が不確定であることは間違いないでしょう。
またトムは「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」が公開される際に自身の進退について言及しており、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド同様にスパイダーマンという大役の座を次代に譲ることを意識しているような発言もしています。
その後のトムが一時的に俳優業の休業期間を設けていたりとトム自身も自身の俳優人生においてどういった考えのもと今後のキャリアを積んでいくのかまだ検討している段階であることがわかります。
しかし一方で「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」には明確に描き残した物語があることも事実です。
本作のエンドクレジットでのおまけ映像にてソニー・ピクチャーズにて映像化されているスパイダーマンシリーズの人気ヴィラン「ヴェノム」を主人公としたシリーズ2作目「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」との今後のクロスオーバーを仄めかす映像が差し込まれています。
ソニー・ピクチャーズは現在SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)という独自のプロジェクトを進行しており現在まで「ヴェノム」「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」「モービウス」の3作が公開されています。
「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」だけでなく「モービウス」にもエンドクレジット映像にて「ホーム」シリーズ1作目である「スパイダーマン:ホーム・カミング」にて登場した人気ヴィラン「ヴァルチャー」が登場しておりなんらかの形でSSU作品に登場したキャラクターたちとMCUスパイダーマンを絡めた作品を制作したい製作陣の意向が伺えます。
また原作コミックにてスパイダーマン作品に登場する人気ヴィランを題材にした「クレイヴン・ザ・ハンター」、さらにはコミックでスパイダーマンと協力体制にあるキャラクターを主題とした「マダム・ウェブ」の公開が予定されており今後の展開も数多く決まっている事からどのような形であれスパイダーマンシリーズに関する議論が現在も制作陣営にて行われていることは間違いないでしょう。
「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」のあらすじ
「ホーム」シリーズ3作目である本作では主人公であるスパイダーマンことピーター・パーカーはかつてない苦難に見舞われます。
シリーズ2作目である「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」にてマスクに隠された素顔が高校生の男の子ピーター・パーカーであると全世界にバレてしまいます。
ピーターはアベンジャーズの仲間である魔術師ドクター・ストレンジに全世界から「スパイダーマン=ピーター・パーカーである」という記憶をなくすよう頼みますがストレンジの魔術をピーターが邪魔してしまったためにその願いを実行する魔術が失敗してしまい、その出来事をきっかけに多くの脅威を引き寄せてしまうことになってしまいます。
そしてピーターは大切なものを失いながらも強敵たちとの戦いに勝利しますが終わりなく敵は訪れ続け、その元凶が事の発端である失敗した魔術だったことが判明します。
そして事態を収束させるためピーターはもう一度ストレンジに魔術を使ってもらうよう頼み、ピーターの大切な人も含めた世界中の全ての人から自身の記憶・存在を忘れさせることで戦いは終結を迎えます。
恋人や親友といった大切な人からも忘れられ文字通り世界に1人切りとなってしまったピーターが再びマスクを被りスパイダーマンとして摩天楼を舞うシーンで物語はエンディングを迎えます。
「ホーム」シリーズは3部作を予定していたこともあり「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」は冒頭にもお伝えした通りピーター・パーカーの物語において一つの区切りとなりました。
しかし今作の悲しい結末、世界中で大人気のヒーローであるスパイダーマンの新たな活躍を見たいというファンの想いから続編を望む声は多く今後の展開への注目を集めています。
以上が「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」の続編に関して現状判明している情報になります。
本当に続編が制作されることとなった場合、一体どんな物語が描かれるのでしょうか。
スパイダーマンシリーズにおいてある種のキーワードとなる言葉「大いなる力には、大いなる責任が伴う」その言葉が示すが如くスパイダーマンである事のある種の代償を背負ったピーター。孤独なヒーローとなってしまった彼に果たして救いの手は差し出されるのでしょうか・・・